【7/10】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
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目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持し、足もとは162円台前半まで上値を伸ばしている。

直近では159.5〜160.0円のレジスタンス帯を明確に上抜け、過去高値圏にあたる162.5〜163.0円を試す局面。上昇モメンタムは強い一方、同水準では利益確定売りや介入警戒が意識されやすい。

下値は159.3〜160.0円が第一サポートとなり、その下は158.2〜158.6円が押し目候補。これらを維持する限り上昇基調は継続しやすいが、158円台を割り込む場合は、上昇の勢いが鈍化し151〜152円台までの調整余地が広がる。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

ドル円は162.7円前後で上値を抑えられた後、足もとは162.4円近辺での持ち合いとなっている。

4時間足では、162.65〜162.80円に直近高値と上側レジスタンス帯が重なっており、複数回の上値試しでも定着できていない。短期的には同ゾーンが明確な供給帯として機能している。

一方、下値では161.80〜161.95円が直近の押し目帯で、急落後の戻り局面でも反発起点となった。さらに161.00〜161.10円には強い水平サポートが控えており、この水準を維持する限り、4時間足ベースの上昇構造は崩れていない。

現状は161.8〜162.7円を中心とする高値圏レンジで、162.7円突破に成功すれば上昇再開、161.8円割れならレンジ下限を試す調整局面へ移行しやすい。

上値の焦点

162.65〜162.80円:直近高値帯かつ上側レジスタンス。終値ベースで上抜けて定着できれば、163円台への上昇余地が広がる一方、再び反落すればダブルトップ形成への警戒が強まる。

162.40〜162.50円:足もとのレンジ中心。上で推移できれば買い優勢を維持しやすいが、戻りが鈍れば短期モメンタム低下を示唆。

161.80〜161.95円:直近のレジサポ転換帯。押し目買いの主戦場であり、維持できるかが上昇継続の鍵となる。

下値の焦点

161.00〜161.10円:急落後の反発起点。明確に割り込むと160.8円台のサポート帯まで調整余地が広がる。

160.75〜160.90円:下側の需要帯。ここで下げ止まれば上昇トレンド内の深押しにとどまるが、割り込む場合は159円台への調整を警戒。

159.25〜159.35円:中期的な最終サポート候補。到達時は押し目買いが入りやすい一方、下抜けでは4時間足の上昇構造が明確に崩れる。

ファンダメンタルズ

6月FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれた。声明は米景気が堅調に拡大していると評価する一方、中東情勢やエネルギー価格を背景にインフレが依然として2%目標を上回ると指摘しており、早期利下げには慎重な姿勢を維持している。

6月の経済見通しでは、2026年のPCEインフレ中央値が3.6%、コアPCEが3.3%へ引き上げられた。年末の政策金利見通しは3.625%付近に集中しており、現行水準からの大幅な利下げは想定されていない。米金利の高止まりが続く限り、ドル円の下値ではドル買いが入りやすい構図が残る。

一方、日銀は6月会合で政策金利を1.0%へ引き上げた。基調的な物価上昇率が2%へ接近し、実質金利もなおマイナス圏にあるとして、経済・物価が見通しに沿えば追加利上げを継続する方針を示している。

ただし、全国CPIは5月時点で前年比1.5%、生鮮食品を除く指数は1.4%まで鈍化している。日銀は原油高や円安による物価上振れを警戒しているものの、景気減速への懸念もあり、利上げペースはデータ次第となる。

現状のドル円は、米国の高金利維持と日銀の追加正常化観測が拮抗する局面。162円台では日米金利差がドルを支える一方、円安進行に伴う当局のけん制や介入警戒が上値を抑えやすい。来週は米CPIとPPIが最大の焦点で、インフレ再加速なら163円突破を試す展開、鈍化なら米金利低下を通じた円買い戻しが強まりやすい。

来週以降の注目イベント

7月14日(火) 米消費者物価指数(6月)

7月15日(水) 米生産者物価指数(6月)、日銀ベージュブック、国内機械受注(5月)

7月24日(金) 日本全国消費者物価指数(6月)

7月28〜29日 米FOMC

7月30〜31日 日銀金融政策決定会合・展望レポート


BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

週足では、昨年10月の124K前後をピークに下落基調が続き、足もとは63K近辺まで水準を切り下げている。

直近は74K前後から再び売りが強まり、一時58K台まで下押しした後、60K台前半で反発を試す展開。長期の上昇チャネル下限と56〜58Kの需要帯が重なっており、現状は中長期トレンドの重要な防衛ラインに差しかかっている。

上値は64〜65Kが目先の戻り売りゾーンとなり、その上には72〜74K、さらに78〜80Kの旧サポート帯が控える。これらを段階的に回復できない限り、週足ベースでは戻り売り優位の構図が続きやすい。

下値では56〜58Kが第一サポート。ここを週足終値で明確に割り込むと、次は44〜48Kの広い需要帯まで調整余地が拡大する可能性がある。

一方、56〜58Kを維持しながら64〜65Kを回復できれば、底固めから72〜74K方向への自律反発が視野に入る。

週足ベースでは長期上昇トレンドの最終局面を試す形であり、56〜58Kを守れるか、それとも割り込んで下落トレンドが一段と深まるかが当面の分岐点となりそうだ。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

今週のBTC/USDは、58K前後で下げ止まった後に反発し、足もとは63K近辺まで水準を回復している。

4時間足では、58K付近の長期上昇トレンドラインと需要帯を起点に安値を切り上げ、62.2〜62.3Kの水平線を上抜けたことで、短期モメンタムは改善している。

一方、上値では63.8〜64.0Kが明確なレジスタンスとして機能。複数回の上値試しでも定着できておらず、同水準では利益確定売りと戻り売りが入りやすい。

現状は62.2〜64.0Kを中心とするレンジ局面で、63K台前半では買いと売りが交錯している。64Kを明確に突破できれば、64.8〜65.5K方向への上昇余地が広がる一方、62.2Kを割り込むと61.5K前後までの押し戻しが意識される。

中期的には、58Kからの反発によって下値不安はいったん後退したものの、64Kを回復するまでは底打ちが確定したとは言いにくい。

現状では「62.2Kを維持しながら64Kを突破できるか」が焦点で、レンジ上抜けなら反発継続、下抜けなら再び58K方向への調整を警戒する展開となりやすい。

上値の焦点

63.8〜64.0K:直近の戻り高値帯。終値ベースで上抜けて定着できれば、短期レンジ突破となり上昇余地が広がる水準。

64.8〜65.5K:6月中旬の戻り売りが集中した価格帯。64K突破後の次のレジスタンス候補。

66.0〜67.2K:急落前の高値圏。到達時には利確売りと戻り売りが強まりやすい。

下値の焦点

62.2〜62.3K:足もとのレジサポ転換帯。維持できれば押し目買いが入りやすく、レンジ上限への再トライが期待される。

61.5〜61.7K:直近の押し安値帯。割り込むと短期的な高値・安値切り上げ構造が崩れやすい。

59.8〜60.2K:反発過程で形成された中間サポート。下抜けでは58K方向への調整が意識される。

57.8〜58.2K:長期上昇トレンドラインと需要帯が重なる重要水準。明確に割り込む場合は中期的な下落再開を警戒。

ファンダメンタルズ

今週の暗号資産市場では、米金融政策の長期高金利観測とETF需給の不安定さが引き続き主要テーマとなった。

6月FOMCは政策金利を3.50〜3.75%に据え置き、インフレ率が依然として目標を上回るとの認識を維持した。早期の大幅利下げが見込みにくいなか、ドル金利の高止まりは、利息を生まないBTCのバリュエーションにとって上値抑制要因となっている。

米現物ビットコインETFは、6月末から7月初めにかけて資金流出が続いた後、足もとでは流入へ転じる日も見られる。ただし、年初来では資金流出が優勢で、機関投資家による押し目需要が本格的に回復したとは判断しにくい。ETFフローの方向感が安定しない限り、上昇局面では戻り売りが出やすい。

企業によるBTC保有戦略にも変化が見られ、Strategyは資金調達を目的に保有BTCの一部売却を進めている。暗号資産を財務資産として積み増してきた企業が売り手へ転じる動きは、市場心理を冷やす要因となりやすい。

一方、ネットワークのハッシュレートは高水準を維持しており、価格下落に対して基盤面の急激な悪化は確認されていない。中長期のネットワーク健全性は保たれているものの、短期相場はマクロ環境と資金フローの影響を受けやすい。

BTCは58K付近から反発しているが、64K前後を明確に回復するまでは調整一巡とは言いにくい。来週は米CPIとPPIを受けた金利変動に加え、現物ETFへの資金流入が継続するかが反発の持続性を占う焦点となる。


VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は15.85前後まで低下し、20を下回る安定圏で推移している。

直近では20〜23付近まで上昇する場面があったものの、その後は速やかに低下しており、株式市場の警戒感は後退。現状では15〜16が目先の下値ゾーン、20が不安定化を判断する分岐点となる。

20を明確に上抜けない限り、リスク資産全体は落ち着いた地合いを維持しやすい。一方、20超えが定着すれば警戒感の再燃、30突破では本格的なリスクオフ局面への移行に注意が必要となる。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。

米10年債利回りは4.55%前後で推移し、日足では上昇トレンドを維持している。

直近は4.36〜4.38%付近まで下押ししたものの、上昇トレンドライン上で反発し、再び4.60%近辺のレジスタンスを試す展開。安値を切り上げる構造は崩れておらず、金利上昇圧力はなお強い。

上方向は4.58〜4.60%が目先の上値抵抗帯。終値ベースで明確に上抜ければ、4.65〜4.70%方向への上昇余地が広がり、ドル高を支援しやすい。

一方、下値は4.48〜4.50%が第一サポートで、割り込むと4.43〜4.45%の上昇トレンドラインが次の焦点となる。さらに同水準を下回る場合は4.35%前後までの調整が視野に入る。

ベースシナリオは4.45〜4.60%の高値圏レンジ継続。4.60%突破なら金利上昇再開、4.43%割れなら短期的な上昇モメンタム鈍化を示唆する。

まとめ

I 全体まとめ

USD/JPY ドル円

ドル円は162円台前半で高止まりし、週足・4時間足ともに上昇基調を維持している。

上値は162.65〜162.80円が明確なレジスタンスで、突破できれば163円台への上昇余地が広がる。一方、下値は161.80〜161.95円が短期サポートとなり、割り込む場合は161円前後までの調整を警戒したい。

米10年債利回りの高止まりがドルを支える一方、円安進行に伴う当局のけん制や介入警戒が上値を抑えやすい。

BTC/USD ビットコイン

ビットコインは58K付近で下げ止まった後、63K前後まで反発している。

4時間足では62.2〜64.0Kのレンジを形成しており、64Kを明確に上抜ければ65K台方向への戻り余地が広がる。一方、62.2Kを割り込むと61.5K、さらに60K前後までの調整が意識される。

週足では56〜58Kが長期上昇トレンド維持の重要な防衛帯であり、現状は底固めを試す局面。ただし、ETF需給の不安定さと米金利の高止まりから、戻り売り圧力は残りやすい。

その他(VIX/金利)

VIXは15台後半まで低下し、20を下回る安定圏で推移している。市場全体の警戒感は後退しており、現時点では本格的なリスクオフには至っていない。

米10年債利回りは4.55%前後まで上昇し、4.60%のレジスタンスを試す展開。4.60%を上抜ければドル高圧力が強まりやすい一方、4.43〜4.45%を割り込む場合は金利上昇モメンタムの鈍化が意識される。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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