【6/19】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

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目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

A: USD/JPY週足チャート分析

チャート分析

ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持し、足もとでは161円台前半まで水準を切り上げている。

160円台を上抜けたことで買いの勢いは継続しており、上値は過去高値圏と重なる161〜162円ゾーンが当面のレジスタンスとして意識される。

一方で、159〜160円台前半は直近のブレイク後の押し目候補となりやすく、ここを維持できる限りは高値圏での上昇継続シナリオが優勢。

ただし、上昇トレンドラインからの乖離も広がっており、161円台で上ヒゲが増える場合は短期的な過熱感から160円割れ方向への調整にも警戒したい。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

ドル円は160円台前半での持ち合いを上放れた後、161円台半ばまで一気に上値を伸ばし、足もとでは161円ちょうど近辺まで押し戻されている。

4時間足では、160.3〜160.4円、160.6円前後の水平レジスタンスを段階的に突破し、レンジ上限を明確に上抜けた格好。

直近では160.8円台を超えた後に買いが加速し、161.4〜161.5円まで到達した一方、同水準では上ヒゲを伴って伸び悩み、短期的には過熱感の調整が入りやすい。

ただし、ブレイク起点となった160.6〜160.8円ゾーンを維持できる限り、4時間足ベースでは上昇トレンド継続と見る向きが優勢となる。

一方で、再び160.8円を割り込む場合は、上放れ後のダマシを警戒する必要がある。その場合、160.3〜160.4円のレジサポ転換帯、さらに159.6円前後のレンジ下限まで押し戻される展開が意識されやすい。

全体としては、高値更新後の初動調整局面であり、161円台を維持して再び161.4円台を試すのか、それとも160円台後半まで値固めに入るのかが今週の焦点となる。

上値の焦点

161.3〜161.5円:直近高値帯。ここを実体ベースで上抜ければ、買いの勢いが再加速し、161.8円台方向への上値試しが意識される。

161.0〜161.2円:足もとの攻防ライン。ここで下げ渋れば、高値圏での買い直しが入りやすい。

160.8円前後:ブレイク後の重要なレジサポ転換帯。維持できる限りは上昇トレンド内の押し目と判断されやすい。

下値の焦点

160.6円前後:レンジ上抜け前の上限。割り込むと短期的な上昇モメンタムの鈍化が意識される。

160.3〜160.4円:一段下のサポート帯。ここで反発できれば、高値圏の値固めにとどまる。

159.6円前後:4時間足レンジの下限。明確に割り込む場合は、上昇トレンドの調整色が強まり、159円台前半方向への下押しリスクに警戒したい。

ファンダメンタルズ

6月FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%で据え置かれた。声明では、経済活動は堅調に拡大し、雇用も労働力の伸びに沿って増加する一方、インフレは2%目標をなお上回ると整理された。

同時に公表された経済見通しでは、2026年のPCEインフレ見通しが3.6%、コアPCEが3.3%へ上方修正され、年末FF金利見通しの中央値も3.8%に切り上がった。

市場では、利下げ再開よりも「次の一手が利上げか」という見方が意識され、米長期金利とドルの下支え要因となっている。

加えて、中東情勢に伴うエネルギー価格の変動がインフレ見通しを左右しやすく、当面は米PCEや雇用統計に対するドル金利の反応が大きくなりやすい。

一方、日本では日銀が6月会合で政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げた。声明では、原油高を背景とする企業間の価格転嫁や中長期のインフレ期待上昇を踏まえ、基調的な物価が2%目標を上回るリスクに言及している。

もっとも、利上げ後も実質金利は低く、金融環境はなお緩和的との位置付けが維持された。日銀は今後も経済・物価・金融環境を見ながら政策金利を引き上げる方針を示しており、円安抑制の面では一定の支援材料となる。

6月24日に公表される「主な意見」では、追加利上げのペースや物価上振れリスクを巡る委員間の温度差が焦点となる。タカ派色が強まれば円買い材料、慎重姿勢が目立てば円売り継続の手掛かりになりやすい。

ただし、日米政策金利差は依然として大きく、ドル円は米国側の高金利観測に支えられやすい。161円台への上昇で本邦当局のけん制発言や介入警戒も強まっており、上方向は金利差、下方向は政策警戒という形でボラティリティが高まりやすい局面だ。

来週以降の注目イベント

6月24日(水) 日銀金融政策決定会合「主な意見」

6月25日(木) 米GDP確報(1–3月期)、米個人所得・支出、PCEデフレーター(5月)

6月26日(金) 東京都区部CPI(6月)

7月1日(水) 日銀短観(6月調査)、米ISM製造業景況指数(6月)

7月2日(木) 米雇用統計(6月)


BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

週足では、春先以降に形成していた72K〜82Kのサポート帯を明確に下抜けた流れを引き継ぎ、今週は60K台前半まで水準を切り下げている。

足もとでは63K前後で推移しており、下値は58K〜60K近辺を通る長期の上昇トレンドラインが意識される展開となっている。

一時は72K台のレジサポ転換帯から戻り売りが強まり、直近安値圏まで大きく下押ししたが、現状では60K割れを回避しながら自律反発を試す格好。

上値は68K〜70Kが最初の戻り売りゾーンとなり、その上には72K〜76K、および80K前後のレジスタンス帯が控える。

これらの水準を段階的に回復できない限り、中期的には「戻り売り優位」の下方向バイアスが続きやすい。

下値では、58K〜60Kの上昇トレンドサポートが第一の防衛ラインであり、割り込むと56K近辺、さらに50K台前半までの調整余地が意識される。

週足ベースでは長期上昇チャネルの下限に接近しており、60K台前半を維持して反発に転じるか、それとも同サポートを割り込んで中期調整が一段と深まるかが当面の分岐点となりそうだ。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

今週のBTC/USDは、66K台後半まで戻した後に上値が重くなり、足もとでは63K前後まで押し戻されている。

4時間足では、65.8〜66.0Kの水平レジスタンスを再び上抜けられず、戻り高値を切り下げる格好。短期モメンタムは下向きで、直近の反発はあくまで下落後の自律反発にとどまっている。

一方で、62K台前半ではいったん下げ止まり、59〜60Kのサポート帯を前に売り一巡感も出ている。ここを維持できる限り、60K台前半でのレンジ形成や64〜65K方向への戻り試しは残る。

ただし、63K台を回復できないまま再び62Kを割り込む場合は、59〜60Kのレンジ下限を試す展開となりやすい。同水準を明確に割り込むと、週足で意識される長期上昇トレンドライン割れへの警戒が強まり、中期調整が一段と深まる可能性がある。

全体としては、66K台で上値を抑えられた後の再調整局面。短期的には62〜63Kの攻防が焦点で、維持できれば戻りを試す一方、割り込めば60K割れを巡る売り圧力が強まりやすい。

上値の焦点

64.0〜64.5K:足もとの戻り売り候補。ここを上抜けると短期的な下げ止まり感が出やすい。
65.8〜66.0K:直近の戻り高値帯。上抜け・定着できれば、67K台方向へのショートカバーが入りやすい。
67.5〜70.5K:上位の供給帯。戻り売りが厚く、反発局面では最初の大きな壁。
71.5〜72.5K:前回のサポート崩れポイント。回復できなければ中期の下落トレンド継続を示唆。

下値の焦点

62.0〜62.5K:足もとのサポート帯。維持できれば下げ渋りのサイン。
60.0〜59.0K:直近安値帯かつ重要な下値防衛ライン。割り込みで売りが加速しやすい。
58K台前半:長期トレンドラインが意識されるゾーン。下抜けなら週足ベースの調整深刻化に警戒。
56K前後:下落拡大時の次の節目。到達時には自律反発が入りやすい水準。

ファンダメンタルズ

今週のBTCは、米金利上昇とETFフローの不安定化が重なり、60K台前半まで上値を切り下げる展開となった。

6月FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%で据え置かれた一方、インフレがなお目標を上回るとの認識が維持され、暗号資産を含むリスク資産には「利下げ期待の後退」が重しとなっている。

米PCEは4月時点で前年比3.8%と高止まりしており、次回の個人所得・支出、PCEデフレーターは6月25日に予定されている。ここでインフレ鈍化が確認できなければ、BTCの戻りは米金利上昇に抑えられやすい。

暗号資産市場では、年初来の下落とAI関連株・大型IPOへの資金シフトが意識されている。Reutersは、BTCが2026年に入って大きく下落し、ETFからの資金流出も続いていると報じており、機関投資家のリスク許容度は依然として低い。

ETFフローもまだ安定していない。6月12日は米スポットBTC ETFに流入が見られたものの、15〜17日は再びマイナスが続き、押し目買いの需要はある一方で、戻り局面では換金売りが出やすい構図が残っている。

一方、オンチェーン面では過度なレバレッジは一定程度整理されており、Glassnodeは建玉の低下、売り圧力の後退、下方ヘッジ需要の鈍化を指摘している。これは60K近辺での下値耐性を示す材料だが、反転トレンド入りを確認するには新規資金流入の回復が必要となる。

規制面では、米上院銀行委員会が暗号資産市場構造法案を前進させており、中長期的には制度整備への期待が残る。ただし、法案成立まではなお不透明で、短期の価格材料としてはマクロとETFフローが引き続き優先されそうだ。


VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は16台前半まで低下し、20を下回る安定圏で推移している。

足もとでは一時的な急騰後の上昇分をほぼ解消しており、株式市場全体の警戒感は後退。

ただし、15〜16近辺では下げ渋りも見られ、再び18〜20方向へ切り返す場合はリスクオフ再燃に注意したい。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。

足もとでは4.45%前後で推移し、5月後半に付けた4.65%台からの上昇一服後、4.40〜4.50%台での持ち合いに移行している。

日足では、3月以降の上昇トレンドラインが4.42〜4.45%付近を通過しており、直近では同ラインを挟んだ攻防が続いている。

上方向は4.50%近辺が心理的な節目となっており、ここを終値ベースで回復できれば、4.55〜4.60%方向への再上昇余地が意識される。

一方で、4.40%を明確に割り込む場合は、上昇トレンドライン割れとなり、4.30%台半ば、さらに4.25%前後までの低下余地が広がりやすい。

下値の重要帯は4.00〜4.08%で、ここは過去のもみ合い上限かつ中期サポート帯として意識される水準。

ベースシナリオは4.40〜4.55%レンジでの方向感探り。4.50%台を回復すればドル高支援、4.40%割れが定着すればドル円の上値を抑える材料になりやすい。

まとめ

I 全体まとめ

USD/JPY ドル円
ドル円は161円台前半まで上昇し、週足・4時間足ともに上昇トレンドを維持している。160.6〜160.8円のブレイク帯を維持できる限り、161.3〜161.5円再トライが意識される一方、上値では介入警戒と過熱感にも注意。

BTC/USD ビットコイン
ビットコインは72K〜76Kのサポート崩れ後、60K台前半まで下落。足もとは62〜63Kで下げ渋るが、上値は64.5K、65.8〜66Kが戻り売り候補。59〜60Kを割り込むと中期調整が一段と深まりやすい。

その他(VIX/金利)
米10年債利回りは4.45%前後で推移し、4.40〜4.55%レンジの方向感探り。VIXは16台前半まで低下し、株式市場の警戒感は後退しているが、BTCの弱さを見る限り、リスク資産全体には選別色が残る。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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