【6/5】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
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目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持し、足もとは159円台後半まで上値を伸ばしている。

160円近辺には心理的節目と過去高値圏のレジスタンスが重なり、買いの勢いは強い一方で、上抜け後の定着を確認したい局面だ。

下値は158円前後の上昇トレンドライン、155円近辺の押し目安値、さらに151〜153円ゾーンがサポートとして意識される。

160円台で定着できれば162円方向への上値余地が広がる一方、158円を割り込む場合は高値圏での調整色が強まりやすい。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

チャート分析

ドル円は5月上旬の急落後に155円台半ばで下げ止まり、その後は安値を切り上げながら159円台後半まで回復している。

4時間足では、159.3〜159.5円を上抜けたことで、同ゾーンが短期のレジサポ転換帯として機能している。足もとは160円手前で値固めし、直近高値を更新しながらも上ヒゲが残りやすく、160.2〜160.5円の供給帯が上値のフシとして意識される。

一方で、159.0円近辺には直近のレンジ下限があり、さらに158.7〜158.9円にはブレイク前のもみ合い上限が控える。この水準を維持できる限り、4時間足ベースでは「上昇トレンド内の高値圏調整」と見る向きが優勢だ。

ただし、159.0円を明確に割り込むと、158.5円前後や157.4〜157.6円のサポート帯まで押し戻される余地が出る。特に157円台半ばは急伸前の重要な押し目候補であり、ここを割れると上昇モメンタムの鈍化が鮮明になりやすい。

全体としては、160円台定着を試す局面にあり、上抜けに失敗して159円台半ばへ押し戻されるのか、それとも159.3円近辺を守りながら再び160.5円方向へ伸びるのかが今週の焦点となる。

上値の焦点

160.2〜160.5円:直近高値帯かつ上位足のレジスタンスゾーン。ここを実体ベースで上抜けて定着できれば、160円台後半〜161円方向への一段高シナリオが強まる一方、再度跳ね返される場合は高値圏でのダブルトップ形成に注意。

159.8〜160.0円:足もとの攻防ライン。上で推移する限り買い優勢だが、上ヒゲが増えるようなら短期的な利食い売りが出やすい。

159.3〜159.5円:直近ブレイク後のレジサポ転換帯。押し目買いの主戦場であり、このゾーンを維持できるかが上昇継続の鍵となる。

下値の焦点

158.8〜159.0円:一段下のサポート候補。ここで下げ止まれば高値圏調整にとどまるが、明確に割り込むと短期モメンタムは鈍化しやすい。

157.4〜157.6円:急伸前の押し目形成ゾーン。ブレイクした場合は156円台後半方向までの調整余地が意識される。

155.0〜155.5円:中期的な押し目候補水準。ここまでの調整で踏みとどまれれば上昇シナリオは温存されるが、割り込む場合は上昇トレンドの再評価が必要となる。

ファンダメンタルズ

ドル円は160円近辺で推移し、日米金利差と当局介入警戒が正面からぶつかる局面に入っている。

米国では、4月FOMCで政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれた一方、声明では景気の底堅さ、低い雇用増加ペース、エネルギー高を背景としたインフレ高止まりが確認された。

4月PCEは前年比3.8%、コアPCEも3.3%と、2%目標からの距離はなお大きい。

米10年債利回りも4.4%台後半で推移しており、利下げ期待がドル売りを主導するには材料不足だ。

中東情勢を巡る不確実性も残り、原油高が再燃すれば、米インフレと日本の輸入コスト双方を押し上げる材料になりやすい。

もっとも、前回会合の投票は割れており、利下げを主張するメンバーと、緩和バイアスの明示に慎重なメンバーが並存している。

5月雇用統計や来週のCPIで労働市場の鈍化、または物価の粘着性が再確認されれば、6月FOMCに向けた金利見通しは大きく振れやすい。

日本側では、日銀が4月会合で政策金利0.75%を据え置いたものの、3名が1.0%への利上げを主張した。

円安と輸入物価、エネルギー高への警戒が強まるなか、6月15〜16日の日銀会合では追加利上げ観測が再び焦点化している。

加えて、財務省は4月下旬から5月下旬にかけて大規模な円買い介入を実施したとみられ、外貨準備の減少も確認されている。

160円近辺は再び介入警戒ラインとして意識されやすく、上値追いにはヘッドラインリスクが伴う。

現時点では、米金利高止まりがドル円を支える一方、日銀利上げ観測と為替介入リスクが上値を抑える構図だ。

結果として、ドル円は方向感そのものよりも、米CPI、日銀会合、FOMCを通じた金利差再評価でボラティリティが高まりやすい局面が続きそうだ。

来週以降の注目イベント

6月8日(月) 日本GDP改定値(1–3月期)

6月10日(水) 米CPI(5月)

6月11日(木) 米PPI(5月)

6月16日(火) 日銀金融政策決定会合、米住宅着工・建設許可(5月)、米輸入物価指数(5月)

6月17日(水) FOMC政策金利・経済見通し、米小売売上高(5月)

6月19日(金) 日本CPI(5月)

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

週足では、昨年後半から続いた上昇チャネルを下放れた後、80K前後の戻り高値で上値を抑えられ、今週は70K台前半のサポートも割り込んで63K台まで下落している。

足もとでは63K前後で推移しており、2月安値圏と重なる60K〜64Kのサポート帯を試す展開となっている。

直近では、75K〜80Kのレジスタンス転換帯を回復できず、週足の陰線が連続したことで、中期的な売り圧力の強さが再確認された格好だ。

上値は72K〜76Kが直近の戻り売りゾーンとなり、その上には78K〜82K、および88K〜92Kのレジスタンス帯が控える。

これらの水準を段階的に回復できない限り、週足ベースでは「戻り売り優位」の下方向バイアスが続きやすい。

下値では、60K〜64Kが第一の防衛ラインであり、割り込むと56K〜58K近辺の長期上昇サポート、さらに50K台前半までの調整余地が意識される。

週足ベースでは長期の上昇チャネル下限がまだ下に控えるものの、目先はサポート割れ後の下落局面が続く構図であり、70K台を早期に回復できるか、それとも60K前後を割り込んで調整が一段と深まるかが当面の分岐点となりそうだ。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

今週のBTC/USDは、5月中旬以降の76K台での上値の重さが続くなか、72K前後のサポートを明確に割り込み、下落が一段と加速した。

その後は70K、67K、65Kを相次いで下抜け、一時は62K近辺まで急落。足もとでは63K台前半で小幅な反発にとどまり、61.5〜65Kの下値支持帯の中で戻りの鈍さが意識されている。

4時間足では、直近のサポートだった72K前後がレジスタンスに転換しており、ここを回復できない限り、短期の下落トレンドは継続しやすい。

一方で、62K近辺ではいったん下げ渋る動きも見られ、同水準を守れるかどうかが目先の下値拡大を左右する局面だ。

中期的には週足サポート帯を試す調整局面であり、短期モメンタムは明確に下向き。戻り局面では、65K台や67.5〜69.5Kで戻り売りが出やすい状態にある。

現状では「62〜65Kを維持できるかどうか」が焦点で、維持できれば自律反発による65K台回復、割り込めば60K割れから56〜58K方向への下押しを警戒する展開となりやすい。

上値の焦点

64.8〜65.2K:直近の戻り売り候補。ここを上抜ければ、いったん下げ止まりを試す展開。

67.5〜69.5K:急落前のもみ合い下限。戻り売りが集中しやすいレジスタンスゾーン。

70.5〜72.5K:サポート崩れ後の重要分岐帯。明確に回復できれば、4時間足ベースの下落一服シグナル。

74.0〜76.8K:上位の戻り高値圏。短期的には利確売りと戻り売りが重なりやすい価格帯。

下値の焦点

62.0〜63.5K:足もとのサポート帯。維持できれば短期反発の起点になりやすい。

60.0〜61.0K:心理的節目。割り込みで投げ売りが再加速しやすい。

56.0〜58.0K:下落拡大時の次の節目。中期の押し目買いが入りやすい水準。

52K台前半:長期上昇トレンド維持を占う最終防衛ライン。

ファンダメンタルズ

今週のBTCは、米金利の高止まりとETFフローの悪化が重なり、リスク資産の中でも売りが先行した。

FRBは4月会合でFF金利を3.50〜3.75%に据え置き、景気は底堅い一方でインフレ高止まりと中東情勢の不確実性を指摘。

4月CPIは前年比3.8%、PCEも3.8%、コアPCEは3.3%と、利下げ期待を前倒ししにくい内容が続いている。

このため、BTCにとっては流動性相場の再加速よりも、実質金利とドルの下支えが重石になりやすい。

暗号資産市場では、米スポットBTC ETFからの資金流出が続き、機関投資家の押し目買い需要は弱い。

6月初旬の急落でレバレッジロングの巻き戻しも進み、反発局面では短期筋の戻り売りが出やすい状態だ。

一方、米国では暗号資産市場構造法案やSECの政策転換を巡る議論が続き、中長期の規制明確化期待は完全には失われていない。

足もとのBTCは63K前後まで下げており、60K近辺の防衛に失敗すると追加清算を伴う下振れリスクが高まる。

来週は米CPI、翌週はFOMCと米小売売上高が焦点で、インフレ鈍化が確認できるまでは、自律反発よりも戻り売り優位の展開になりやすい。


VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は15台前半まで低下し、20を下回る安定圏で推移。

4月の30超えから警戒感は後退し、リスク資産への不安は限定的。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。

米10年債利回りは4.47%前後で推移。3月以降の上昇トレンドは維持されており、4月から5月にかけて4.30%台から4.60%台後半まで水準を切り上げた後、足もとは4.45〜4.50%近辺でのもみ合いに入っている。

今週は4.65〜4.70%台でいったん上値を抑えられ、短期的には過熱感を冷ます調整局面。ただし、上昇トレンドラインが通る4.40〜4.45%を維持しており、金利上昇基調そのものはまだ崩れていない。

下方向は4.40〜4.43%が第一サポート。割り込む場合は4.30〜4.35%、さらに4.25%近辺までの低下余地が意識される。

上方向は4.50%が直近の攻防ラインで、終値ベースで回復すれば4.55〜4.60%、その先は4.65〜4.70%の高値圏再トライが視野に入る。

ベースシナリオは4.40〜4.60%レンジでの高止まり。米インフレやFOMC見通し次第で上抜ければドル円の下支え要因となる一方、4.40%割れではドル買い圧力の後退が意識されやすい。

まとめ

I 全体まとめ

USD/JPY ドル円
ドル円は159円台後半で高止まりし、160円近辺の心理的節目と週足の高値圏レジスタンスを試す展開。
下値は159.3〜159.5円のレジサポ転換帯、158円前後の上昇トレンドラインが焦点で、当面は160円台定着の可否が方向感を左右しやすい。

BTC/USD ビットコイン
ビットコインは72K割れ後に下落が加速し、足もとは63K前後まで水準を切り下げている。
上値は65K、67.5〜69.5K、70.5〜72.5Kが戻り売りゾーンとなり、下値は62〜63.5Kと60Kが防衛ライン。戻り売り優勢の調整局面が続く。

その他(VIX/金利)
米10年債利回りは4.47%前後で推移し、4.40〜4.60%レンジ内で高止まりしている。
VIXは15台前半まで低下し、株式市場の警戒感は落ち着いているが、金利高とBTC急落を踏まえると、リスク資産全体には選別色が残る。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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