本レポートでは ドル円(USD/JPY) と ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。
・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる
システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。
・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる
この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。
USD/JPY ドル円相場
USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析
ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持し、足もとでは161円台後半まで上値を伸ばしている。
160円台前半の過去高値帯を上抜け、現在は161.5〜162.0円近辺の上値抵抗ゾーンを試す局面だ。
下値は159.5〜160.0円、次いで158円台前半と155円近辺が意識される。
160円台を維持できる限り上方向バイアスは残るが、159円台を明確に割り込むと高値圏調整が入りやすい。
USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析
ドル円は160.5円前後の上値抵抗を上抜けた後、161円台後半まで上昇し、足もとでは161.7〜161.9円近辺で高値圏の持ち合いとなっている。
4時間足では、160.3〜160.6円に引かれた水平ラインを明確に上抜けたことで、同ゾーンは短期的なレジサポ転換帯として意識される。そこからの上昇は比較的鋭く、161円台前半の供給帯も吸収しながら、直近高値圏である162円手前を試す展開となっている。
一方、現在値は161.8円近辺の上限ラインに接近しており、上値追いにはやや慎重さも残る。高値圏でローソク足の実体が小さくなりつつあり、買いの勢いは維持されているものの、短期的には利確売りが出やすい水準だ。
160.8〜161.2円を維持できる限り、4時間足ベースでは上昇トレンド内の値固めと見る向きが優勢となる。反対に、同ゾーンを割り込む場合は、160.3〜160.6円のブレイク起点までの押し戻しが意識されやすい。
全体としては、上昇トレンドが継続する中で、162円手前を突破できるかが今週の焦点となる。突破に成功すれば一段の円安進行が視野に入る一方、再び上値を抑えられる場合は、160円台半ばまでの調整を挟む展開となりやすい。
上値の焦点
161.8〜162.0円:直近高値帯かつ心理的節目。ここを実体ベースで上抜けて定着できれば、162円台前半〜半ば方向への上値拡大シナリオが強まる。
161.4〜161.6円:高値圏レンジの中心ゾーン。ここを維持できる限り、買い優勢の地合いは崩れにくい。
160.8〜161.2円:直近の上昇前に意識された供給帯。現在は押し目買い候補であり、短期トレンド維持の分岐点となる。
下値の焦点
160.3〜160.6円:ブレイク起点となったレジサポ転換帯。ここで下げ止まれば、高値圏調整の範囲内と判断されやすい。
159.5〜159.7円:直近レンジの下限。割り込む場合は、上昇モメンタムの鈍化が明確になりやすい。
158.0〜158.2円:一段下のサポート候補。ここまで下押ししても反発できれば中期上昇シナリオは残るが、割り込むと調整色が一段と強まる。
ファンダメンタルズ
6月FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%で据え置かれた。声明は景気がなお堅調に拡大している一方、中東情勢に伴う不確実性とエネルギー主導の物価上昇を指摘し、インフレは2%目標を上回るとの認識を維持している。
直近の米PCEは5月前年比4.1%、コアPCEも3.4%まで上昇。雇用面では5月非農業部門雇用者数が17.2万人増、失業率は4.3%で横ばいとなり、景気減速よりも「インフレ再加速」への警戒がドル金利を下支えしている。
米10年債利回りは4.4%前後で推移しており、ドル円は金利差を背景に162円手前まで上昇。もっとも、PCE後は7月利上げ観測が一部後退し、ドル買いは一本調子ではなくなっている。
日本側では、日銀が6月会合で無担保コール翌日物を1.0%程度に引き上げた。主な意見では、原油高や円安を通じたコスト転嫁、基調的インフレの上振れリスクが意識され、追加利上げを急ぐべきとの声も出ている。
東京6月コアCPIは前年比1.6%と5月から加速し、エネルギー由来の物価圧力が再び意識される内容となった。一方で、日銀の2%目標をなお下回っており、7月会合に向けて短観や賃金関連データを確認したいとの見方も残る。
足もとの162円接近は、為替当局のけん制発言や実需の売りを誘いやすい水準でもある。上値では米金利上昇と円安進行の持続性、下値では日銀追加利上げ観測の強まりが主な反転材料となる。
ただし、政府の成長重視姿勢や中東情勢の不確実性もあり、日銀が連続利上げに踏み切るかはなお不透明だ。結果として、ドル円は日米金利差による上方向バイアスを維持しつつ、米雇用統計や日銀短観で米景気減速、または日本の物価・賃金圧力が確認されれば、高値圏で円買い戻しが入りやすい局面となる。
来週以降の注目イベント
6月30日(火) 米JOLTS求人件数(5月)
7月1日(水) 日銀短観(6月)、米ISM製造業PMI(6月)
7月2日(木) 米雇用統計(6月)
7月6日(月) 米ISM非製造業PMI(6月)
7月8日(水) FOMC議事要旨(6月会合)、日本国際収支(5月)
7月14日(火) 米CPI(6月)
7月15日(水) 米PPI(6月)
BTC/USD ビットコイン相場
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析
週足では、昨年後半の120K台から調整が続き、足もとでは58K台前半まで下押ししている。
80K近辺のサポート帯を明確に下抜けた後、72K前後での戻りも失敗し、現在は長期の上昇トレンドラインと58K近辺の水平サポートが重なる重要な防衛ラインを試す局面だ。
直近では60K割れまで売り込まれ、下落モメンタムの強さが意識される一方、58K前後では過去の押し目帯とトレンドラインが重なっており、いったん自律反発が入りやすい水準でもある。
上値は63K〜66Kが第一の戻り売りゾーンとなり、その上には72K前後、さらに78K〜82Kのレジスタンス帯が控える。
これらを段階的に回復できない限り、中期的には戻り売り優位の下方向バイアスが続きやすい。
下値では、56K〜58Kのサポート帯を維持できるかが最大の焦点となる。明確に割り込む場合は52K前後、さらに44K〜48Kの厚い需要帯まで調整余地が広がる。
週足ベースでは、長期上昇トレンドの最終防衛ラインを試す局面に入っており、58K台で踏みとどまるか、それともトレンドラインを割り込んで調整が一段と深まるかが当面の分岐点となりそうだ。
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析
今週のBTC/USDは、65K台後半で戻りが止まった後、62K前後のサポートを下抜け、足もとでは58K台半ばまで下押ししている。
4時間足では、62.0〜62.5Kが直近のレジサポ転換帯となり、ここを回復できない限り、戻り局面では売り圧力が出やすい地合いが続く。
一方で、58K台前半には週足から続く上昇トレンドラインと短期の下値サポートが重なっており、いったんは自律反発が入りやすい水準だ。
ただし、直近の値動きは高値・安値をともに切り下げており、短期モメンタムは明確に下向き。上値を試しても62K前後で上ヒゲが増えるようなら、戻り売り継続のサインとなりやすい。
59K近辺で下げ止まれなければ、56〜57K方向への一段安を警戒する局面となる。
現状では「58〜59Kを守れるかどうか」が焦点で、同水準を維持できれば62K方向への戻り試し、割り込めば中期トレンドライン割れを伴う下落加速が意識されやすい。
上値の焦点
62.0〜62.5K:直近で割り込んだサポート帯。回復できれば短期的なショートカバーが入りやすい水準。
64.0〜65.8K:前回の戻り高値圏。ここを上抜けられない限り、4時間足ベースでは戻り売り優勢の構図が残る。
67.5〜70.5K:上位の供給帯。明確に回復できれば下落トレンド一巡のシグナル。
72.0〜72.5K:中期的な分岐帯。ここを超えるまでは本格反転とは見なしにくい。
下値の焦点
58.0〜59.0K:足もとの最重要サポート帯。維持できれば自律反発の起点になりやすい。
56.5〜57.5K:上昇トレンド支持線が通過するゾーン。割り込みで下落加速に要警戒。
54.0〜55.0K:次の押し目候補。短期勢の投げ売りが出た場合の到達目安。
52K台前半:中期調整が深まった場合の下値メド。
ファンダメンタルズ
BTCは、米金融政策のタカ派残存とETF需要の細りが重なり、リスク資産全体の中でも売りが目立つ展開となった。
6月FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれ、5月PCEは前年比4.1%、コアPCEも3.4%へ上昇。失業率も4.3%で大きく崩れておらず、早期利下げより「高金利長期化」が意識されやすい。
無利回り資産であるBTCには、実質金利とドル高が逆風となり、短期勢は押し目買いよりもポジション圧縮を優先している。
資金フロー面では、6月初めにデジタル資産ファンド全体で16.7億ドル、BTCで14.38億ドルの流出が確認された。米スポットBTC ETFも13営業日連続で計44億ドル規模の資金流出となった後、流出は一服したものの、新規流入はまだ弱い。
オンチェーン面ではネットワーク難易度が高水準を維持し、長期の基盤は大きく崩れていない。ただし価格下落が続くとマイナー収益への圧迫や保有者の投げ売りが意識され、戻り局面の売り圧力になりやすい。
足もとの58〜60Kは、市場心理の分岐点でもある。ETF流入の回復や米金利低下が確認されれば自律反発余地はあるが、インフレ再加速と金利高止まりが続く限り、戻り売り優位の調整局面が続きやすい。
VIX 恐怖指数
VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –
値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。
値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。
※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は18台後半で推移し、20ラインを挟んだ低位レンジ内の動きが続いている。
6月にかけて一時22台まで上昇する場面はあったものの、30を超える警戒水準には届かず、足もとでは再び20を下回る水準で落ち着いている。
現状は「やや不安定」ゾーンの下限に近く、株式市場やリスク資産全体に一定の警戒感は残るものの、パニック的なリスクオフには至っていない。
US10Y 米10年債利回り相場
US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。
米10年債利回りは、5月末に4.65〜4.70%台まで上昇した後、足もとでは4.39%前後まで反落している。
日足では、4月以降の上昇トレンドラインを下抜けつつあり、短期的には金利上昇モメンタムがいったん鈍化した形だ。
直近では4.45〜4.47%付近が上値抵抗に転じており、この水準を回復できない限り、戻り局面では売り圧力が出やすい。上方向は4.50%台前半、さらに4.55〜4.60%が次のレジスタンス帯となる。
下値は4.35%前後が第一のサポートで、割り込むと4.30%前後、さらに4.25%近辺までの低下余地が意識される。より大きな押し目候補は4.00〜4.08%の厚いサポート帯。
ベースシナリオは4.30〜4.50%レンジへの移行。4.45%を回復すればドル高再開の支援材料となる一方、4.35%割れが定着する場合は、ドル円の上値を抑える金利低下シグナルとして意識されやすい。
まとめ

I 全体まとめ
USD/JPY ドル円
ドル円は161円台後半まで上値を伸ばし、週足・4時間足ともに上昇トレンドを維持。162円手前が目先の上値抵抗となる一方、160.8〜161.2円、160.3〜160.6円が押し目候補として意識される。米金利高止まりと日米金利差がドル買いを支えるが、為替介入警戒と日銀追加利上げ観測には注意が必要。
BTC/USD ビットコイン
ビットコインは80K割れ後の下落基調が続き、足もとは58K台の長期トレンドサポートを試す展開。62.0〜62.5Kが戻り売りゾーンとなり、58〜59Kを維持できるかが短期反発と下落加速の分岐点。
その他(VIX/金利)
米10年債利回りは4.39%前後まで低下し、4.45%を下回る限りドル円の上値を抑えやすい。VIXは18台後半で安定しており、市場心理は警戒感を残しつつもパニックには至っていない。
↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!
それではまた来週!
ミニ用語辞典
- FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
- CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
- 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
- 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
- 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
- bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
- 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
- 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
- フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
- レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
- ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
- ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
- デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
- 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
- レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
- レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
- サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
- 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
- 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定。
- 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
- ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
- VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
- US10Y:米10年国債利回りの略称。
- モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
- 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

コメント