本レポートでは ドル円(USD/JPY) と ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。
・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる
システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。
・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる
この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。
USD/JPY ドル円相場
USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析
ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持し、足もとは159円台前半まで切り返している。
過去高値圏に近い160〜161円台は上値抵抗帯として意識され、直近は159円台で上値を試す一方、同ゾーン手前では利確売りも出やすい局面だ。
下値は155.5〜156円近辺の押し目安値と、158円前後まで切り上がる上昇トレンドラインが焦点。
この支持線を維持できる限り、週足では高値圏での上昇継続シナリオが優勢となる。
USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析
ドル円は4時間足ベースで、5月上旬の155円台半ばから反発基調を強め、足もとは159円台前半で推移している。
直近は159.5円台まで上値を伸ばした後に失速し、現在は159.0〜159.5円の狭いレンジでの値固めとなっている。
4時間足では、158.8〜159.0円に引かれた水平サポートを起点に何度も押し目を作っており、同水準を維持できる限りは短期上昇トレンド内の調整と見やすい。
一方で、159.5〜159.7円には直近高値帯が重なり、上抜けに失敗した場合は高値圏での上値の重さが意識されやすい。
その上には160円ちょうど近辺の戻り売り帯と、160.5円台の上位レジスタンスが控えており、159円台後半を突破しても段階的に売りが出やすい構図だ。
下方向では、158.8〜159.0円を割り込むと、158.0円前後のレジサポ転換帯まで調整が入りやすくなる。
さらに157.4〜157.6円の供給帯を下抜ける場合、5月上旬からの上昇モメンタムは一段と鈍化し、155.5〜156.0円にかけて走る中期上昇トレンドラインまでの下押しも視野に入る。
全体としては、強い戻り基調は維持されているものの、160円台を前に短期的な上値の重さも出始めている。159円台前半で下げ渋り、再び159.5円台を突破できるかが今週の焦点となる。
上値の焦点
159.5〜159.7円:直近高値帯。ここを実体ベースで上抜ければ、160円ちょうど方向への再上昇余地が広がる一方、再度跳ね返される場合は短期的なダブルトップ形成を示唆。
160.0〜160.2円:心理的節目かつ戻り売りが出やすいゾーン。上抜けが続けば買いの勢いは強まるが、上ヒゲが増えるようなら達成感に注意。
160.5〜160.7円:上位足のレジスタンス帯。到達時には利確売りと介入警戒感が重なりやすい価格帯。
下値の焦点
158.8〜159.0円:足もとのレンジ下限。維持できれば押し目買い優勢だが、明確に割り込むと短期モメンタムは鈍化。
158.0円前後:直近上昇の起点となったレジサポ転換帯。ここで下げ止まれば上昇トレンド内の調整にとどまりやすい。
157.4〜157.6円:一段下のサポート候補。割り込む場合は155.5〜156.0円方向への下押しリスクを警戒。
ファンダメンタルズ
4月FOMCでは政策金利3.50〜3.75%を据え置き。声明は追加調整の時期と幅を「入ってくるデータ、見通し、リスク」で判断する姿勢を維持し、6月FOMCを前に利下げよりも様子見色が強い。
4月PCEは前年比3.8%、コアPCEは3.3%と、目標2%をなお大きく上回った。4月CPIも前年比3.8%、コア2.8%、エネルギーが前年比17.9%上昇しており、エネルギー高と輸入コスト上昇を背景にインフレ再加速リスクが意識される。
一方、1–3月期GDP改定値は年率1.6%増へ下方修正され、景気の腰折れまでは示していないものの、消費の伸び鈍化が確認された。Fed高官からは「政策は適切な位置」「インフレ抑制が焦点」といった発言が相次ぎ、現時点では利下げ観測よりも高金利長期化がドルの下支えになりやすい。
日本では、日銀が4月会合で無担保コール翌日物金利を0.75%程度に維持。ただし3名の委員が1.0%への利上げを主張しており、政策委員会内部では正常化を急ぐ声も残る。
もっとも、5月東京都区部コアCPIは前年比1.3%へ鈍化し、日銀目標の2%を4カ月連続で下回った。一方で、円安とエネルギー高による輸入インフレ圧力は残っており、6月会合では「物価鈍化を重視して据え置くか、円安抑制も含めて利上げに踏み切るか」が焦点となる。
為替面では、ドル円が160円近辺に再接近するなか、財務省は過度な為替変動にはいつでも対応する姿勢を示している。米金利高と日米金利差はなおドル買い・円売り材料だが、160円台では介入警戒感と日銀利上げ観測が上値を抑えやすい。
現時点では、米国側のインフレ粘着性がドルを支える一方、日本側では6月利上げを巡る思惑が円の買い戻し材料として残る。ドル円は金利差主導の上昇基調を保ちながらも、米雇用・CPI・日銀会合を前に、159〜160円台では一段とボラティリティが高まりやすい局面だ。
来週以降の注目イベント
6月1日(月) 米ISM製造業PMI(5月)
6月3日(水) 米ISMサービス業PMI(5月)
6月5日(金) 米雇用統計(5月)
6月8日(月) 日本GDP改定値(1–3月期)
6月10日(水) 米CPI(5月)
6月11日(木) 米PPI(5月)
6月15〜16日(月〜火) 日銀金融政策決定会合
BTC/USD ビットコイン相場
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析
週足では、2025年夏につけた120K台前半の高値圏から下落基調が続き、足もとは73K台半ばまで押し戻されている。
2月以降はいったん60K台前半で下げ止まり、66K〜80Kのレンジを形成していたが、直近は80K近辺のレジスタンスを上抜けられず、再びレンジ中央まで反落している。
上値は76K〜80Kが直近の戻り売りゾーンであり、ここは過去のサポート崩れと水平抵抗が重なる重要水準となっている。
同ゾーンを週足終値で回復できれば、84K〜88K、さらに92K台方向への自律反発余地が広がる一方、上抜けに失敗する限りは戻り売り優位の地合いが続きやすい。
下値では、72K〜73Kが足もとの第一サポートとして意識され、割り込むと66K〜68Kのレンジ下限、さらに60K台前半までの再下押しが視野に入る。
週足ベースでは、長期の上昇チャネル下限は55K〜58K付近に残るものの、2025年後半からの高値切り下げが鮮明で、中期モメンタムは弱い。
当面は73K台を維持して80K再トライに向かうのか、それとも66K方向へ失速するのかが分岐点となりそうだ。
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析
今週のBTC/USDは、82K台前半で上値を抑えられた後、80K割れをきっかけに売りが優勢となり、足もとは73K台半ばまで下落している。
4時間足では、高値・安値を切り下げる短期下降トレンドが明確で、76.8K前後のサポートを失った後、74.2〜74.4Kの下限も割り込み、下方向のモメンタムが強まった。
直近では72.5〜73.0K台でいったん下げ止まり、73.6K前後まで自律反発しているものの、まだ74K台前半を回復できておらず、戻り売り優位の地合いが続いている。
上値は74.2〜74.5Kが最初の戻り売りゾーンで、ここを実体ベースで回復できれば75.5〜76.8K方向へのショートカバー余地が広がる。
一方で、73K台前半を再び割り込むと、72.4K近辺の直近安値を試す展開となり、同水準を下抜ける場合は70K台前半までの調整リスクが意識される。
全体としては、短期の下落トレンド継続局面であり、74K台前半を奪回して反発基調に戻せるか、あるいは72K台を割り込んで週足の下値試しが深まるかが焦点となる。
上値の焦点
74.2〜74.5K:直近で割り込んだサポート転換帯。ここを回復できれば、短期的な下げ止まり感が出やすい水準。
75.5〜76.8K:前回レンジの中心から下限にあたるゾーン。戻り売りが出やすく、定着には買いの厚みが必要。
78.0〜78.3K:一段上のレジスタンス。ここを明確に超えれば、4時間足ベースの下落圧力はやや後退。
81.6〜82.8K:直近高値圏。到達時には利確売りと戻り売りが集中しやすい。
下値の焦点
73.0〜73.3K:足もとの反発起点。維持できれば短期リバウンド継続の余地を残す。
72.4〜72.8K:直近安値帯。割り込む場合は下落再開シグナルとなりやすい。
71.5〜72.0K:下落拡大時の次の節目。反発が入るかどうかを見極める水準。
70K台前半:心理的節目。下抜ければ中期調整の長期化を示唆。
ファンダメンタルズ
BTCは、米PCE再加速と米・イラン緊張を受けたリスク回避が重しとなり、73K近辺まで下落した。4月PCEは前年比3.8%、コアPCEは3.3%へ上昇し、FF金利3.50〜3.75%を据え置くFedにとって利下げ再開を急ぎにくい材料となっている。
暗号資産市場では、米スポットBTC ETFの資金流出が需給を悪化させている。Farside集計では5月13日に約6.3億ドル、18日に約6.5億ドル、27日に約7.3億ドルの純流出となり、機関投資家の買い支えは後退した。
デリバティブ市場でもロング清算が拡大し、報道では24時間で約7億ドル規模の暗号資産清算が確認された。建玉整理とETF流出が同時に進むなか、75〜80K台では戻り売りが出やすい。
一方、SECはNasdaq Bitcoin Index Optionsの規則変更を加速承認し、市場インフラ面では前進。ただしCFTCの必要な救済措置が得られるまで取引はできず、短期需給より中長期材料と見たい。
来週以降は6月1日の米ISM、5日雇用統計、10日CPI、11日PPI、16〜17日FOMCが焦点。米金利低下とETF流入回復が同時に確認されれば、BTCは73K台からの反発余地を探る展開となる。
VIX 恐怖指数
VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –
値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。
値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。
※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は、3月の急騰局面をピークに低下基調が続き、足もとは15台後半まで低下している。
20を明確に下回って推移しており、市場心理は「やや不安定」ゾーンから安定圏へ戻りつつある。米株・リスク資産全体では、警戒感は残るもののパニック的なヘッジ需要は後退している状態だ。
一方で、15〜16近辺は過去にも反発が入りやすい低ボラティリティ帯であり、ここから一段と低下するには株式市場の安定継続と金利低下が必要となる。
今後は17〜18台を上回るか、20を再び回復するかが焦点。20超えとなればリスク回避再燃のシグナルとなりやすいが、現状ではボラティリティは抑制され、リスク資産には比較的追い風の環境が続いている。
US10Y 米10年債利回り相場
US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。
米10年債利回りは、5月に4.70%手前まで急伸した後、足もとは4.45%前後まで反落している。上昇トレンド自体は維持されているものの、4.60%台後半では利回り上昇への警戒感と債券買い戻しが強まり、短期的にはいったん過熱感を冷ます局面に入った。
チャート上では、3月安値から続く上昇トレンドラインが4.38〜4.40%近辺を通過しており、ここを維持できるかが金利上昇トレンド継続の分岐点となる。4.40%台前半で下げ止まれば、再び4.50%台への戻りを試す余地が残る。
上方向は4.50%が目先のレジスタンス。終値ベースで回復すれば、4.55〜4.60%、さらに4.65〜4.70%の高値圏再トライが意識されやすい。一方で、4.38%を明確に割り込むと、4.30〜4.35%方向への調整が視野に入り、ドル円の上値圧力もやや和らぎやすい。
ベースシナリオは4.38〜4.55%レンジでの高止まり。利回り上昇トレンドは残るが、直近の急騰後だけに、今週は4.50%を回復できるか、あるいは4.40%割れで調整が深まるかが焦点となる。
まとめ

I 全体まとめ
USD/JPY ドル円
ドル円は159円台前半まで切り返し、週足・4時間足ともに上昇基調を維持。上値は159.5〜160円台前半が焦点で、突破できれば160.5円方向への上値余地が広がる。一方、158.8〜159.0円を割り込むと短期調整入りが意識されやすい。
BTC/USD ビットコイン
ビットコインは80K近辺の上値抵抗を突破できず、足もとは73K台半ばまで下落。4時間足では高値・安値を切り下げる下降トレンドが続いており、74.2〜74.5Kを回復できるかが反発の分岐点。下値は73K前半、72K台後半が焦点となる。
その他(VIX/金利)
米10年債利回りは4.70%手前から反落し、4.45%前後で推移。上昇トレンドは維持される一方、4.50%回復までは短期調整色も残る。VIXは15台後半まで低下し、市場心理は安定圏に戻りつつある。リスク資産全体では警戒感は残るが、パニック的なリスクオフは後退している。
↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!
それではまた来週!
ミニ用語辞典
- FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
- CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
- 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
- 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
- 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
- bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
- 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
- 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
- フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
- レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
- ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
- ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
- デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
- 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
- レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
- レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
- サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
- 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
- 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定。
- 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
- ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
- VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
- US10Y:米10年国債利回りの略称。
- モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
- 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

コメント