【5/15】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

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目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円は週足ベースで上昇トレンドを維持しつつ、現在は158円台半ばで推移している。
一度は160円台を試したものの、過去高値帯が重なる159〜161円ゾーンでは上値の重さが意識されている。

一方で、2025年春以降の上昇トレンドラインはなお機能しており、155.5〜156円台が直近の押し目候補となる。
同水準を維持できる限りは高値圏での持ち合い継続だが、割り込む場合は153円台前半までの調整余地が広がりそうだ。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

ドル円は5月初旬の急落で160円台半ばから155円台半ばまで一気に下押しした後、現在は158円台半ばまで反発している。

4時間足では、155.5円近辺のサポート帯を起点に安値を切り上げる形となっており、短期的には戻り基調が優勢だ。直近では157.8〜158.0円の水平レジスタンスを上抜け、同ゾーンは押し目候補のレジサポ転換帯として意識されやすい。

一方で、158.8〜159.0円には急落前のレンジ下限が残り、その上には159.7〜160.0円、さらに160.4〜160.7円の強い供給帯が控える。足もとの反発は明確だが、まだ急落分の半値戻しから上の売り圧力を試す局面であり、上値追いには慎重さも必要となる。

また、下から切り上がる短期トレンドラインも155円台後半を通過しており、同水準を守れるかどうかがリバウンド継続の土台となる。

157.8〜158.0円を維持できる限り、4時間足では高値圏への戻りを試す流れが継続しやすい。ただし、同水準を再び割り込むと、157.3〜157.5円のサポート帯、さらに156円台前半への押し戻しが意識される。

全体としては、155.5円を底としたリバウンド相場が続いている一方、159円台から160円台前半にかけて戻り売りが厚い構図だ。今週は158円台後半で値固めできるか、あるいは159円台手前で失速するかが焦点となる。

上値の焦点

158.8〜159.0円:急落前レンジの下限。ここを上抜けて定着できれば、159円台半ばへの戻り余地が広がる。

159.7〜160.0円:直近の戻り売り候補。複数回上値を抑えた水平帯であり、反発継続の分岐点。

160.4〜160.7円:高値圏の供給帯。到達時には利確売りと戻り売りが集中しやすい。

下値の焦点

157.8〜158.0円:直近で上抜けたレジサポ転換帯。維持できれば買い優勢の地合いが続きやすい。

157.3〜157.5円:一段下のサポート帯。ここを割り込むと短期の上昇モメンタムは鈍化しやすい。

155.5〜156.0円:反発の起点となった中期サポート。明確に割り込む場合は155円割れを試すリスクに要警戒。

ファンダメンタルズ

2026年5月15日(金)時点で、ドル円の主導材料は再び米インフレと日米政策差に戻っている。FRBは4月29日のFOMCでFF金利を3.50〜3.75%に据え置いたが、4月CPIは前年比3.8%、コアも2.8%へ上振れ、PPIも前月比1.4%と大きく加速した。雇用は非農業部門雇用者数が11.5万人増、失業率4.3%と減速しながらも崩れておらず、利下げ再開を急ぐ材料は乏しい。

PCE価格指数も3月時点で前年比3.5%と目標を明確に上回っており、米金利は低下しにくい構図が続く。エネルギー高と輸入物価の上昇がインフレ期待を押し上げるなか、ドルは「景気の底堅さ」と「インフレ再燃」を同時に織り込む形となり、158円台のドル円を下支えしている。

一方、日本側では日銀が4月会合で無担保コール翌日物金利を0.75%程度に据え置いたものの、採決は6対3と割れ、早期利上げ観測は残っている。日銀の展望レポートでも2026年度のコアCPIは2.5〜3.0%レンジが見込まれており、賃金上昇の価格転嫁が続く限り、追加利上げを巡る思惑は後退しにくい。

加えて、当局は為替介入に制約はないとの姿勢を示しており、158〜160円台では円安けん制と介入警戒が上値を抑える要因となる。ドル買い材料が強い局面でも、160円接近ではポジション調整が入りやすく、値動きは一方向になりにくい。

現時点では、米国のインフレ粘着性がドル買いを支え、日本の利上げ観測と介入警戒が円売りの加速を抑える構図だ。ベースシナリオは高値圏での神経質なレンジ継続。FOMC議事要旨と日本CPIで、米利下げ後ずれ観測、または日銀6月利上げ観測のどちらが強まるかが次の焦点となる。

来週以降の注目イベント

5月19日(火) 日本GDP速報(1–3月期)

5月20日(水) FOMC議事要旨(4月28–29日会合)

5月21日(木) 米住宅着工・建設許可(4月)、米フィラデルフィア連銀指数(5月)、日本機械受注(3月)

5月22日(金) 日本CPI(4月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(5月・確報)

5月28日(木) 米GDP改定値(1–3月期)、米個人所得・PCE価格指数(4月)

5月29日(金) 東京都区部CPI(5月)

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

週足では、2025年後半に付けた124K〜126K台の高値圏から下落基調が続き、年明け以降は上昇チャネルを明確に下抜けたことで、中期トレンドは調整色を強めている。

足もとでは60K台前半でいったん下げ止まり、その後は安値を切り上げながら81K台まで反発している。ただし、現在は以前のサポート帯であった76K〜80Kゾーンを上回った直後であり、同水準がレジサポ転換として定着するかを見極める局面だ。

上値は82K〜84Kが直近の戻り売りゾーンとなり、その上には88K〜92K、さらに96K〜100K近辺のレジスタンスが控える。これらを段階的に回復できない限り、週足ベースでは戻り売り優位の構図が残りやすい。

一方で、78K〜80Kを維持できれば、短期的なショートカバーを伴って90K方向への戻りを試す余地はある。反対に、同ゾーンを再び割り込むと、72K〜76K、さらに64K〜66Kのサポート帯まで調整が深まるリスクが意識される。

週足全体では、大きな上昇トレンドからの調整局面が続いているものの、60K台前半での底打ち感も出始めている。81K台での値固めを経て84Kを突破できるか、それとも80K前後で失速するかが当面の分岐点となりそうだ。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

今週のBTC/USDは、4月後半から続いた上昇基調を引き継ぎ、79.5K近辺のレジスタンスを上抜けた後、82K台後半まで上値を伸ばした。

その後は82.0〜82.8Kの供給帯で上値を抑えられ、79K台前半まで押し戻される場面があったものの、足もとでは再び81K台半ばまで反発している。

4時間足では、78.3〜79.5Kのレンジ上限を上抜けた後、同ゾーンが押し目候補のレジサポ転換帯として機能している。ここを維持できる限り、短期的には買い戻し優勢の地合いが続きやすい。

一方で、82K台前半から後半にかけては直近で複数回上値を抑えられたエリアであり、ここを明確に突破できなければ、79.5K〜82.5Kの高値圏レンジにとどまりやすい。

中期的には60K台前半からのリバウンドが継続しているものの、週足で見た大きな調整トレンドの戻り局面という位置付けは変わらない。上値を追うには82.8K超えから84K方向への定着が必要となる。

現状では「79.5Kを守れるか」が焦点で、維持できれば82K台再トライ、割り込めば78K台前半、さらに73K台までの調整を警戒する展開となりやすい。

上値の焦点

82.0〜82.8K:直近の戻り高値帯。ここを上抜け・定着できれば、84K方向への一段高余地が広がる水準。

84.0〜85.0K:週足ベースでも意識される次の節目。突破できればリバウンド継続感が強まる。

88.0〜92.0K:中期的な戻り売り候補。到達時には利確売りが出やすい価格帯。

下値の焦点

79.0〜79.5K:足もとのレジサポ転換帯。維持できれば買い優勢の流れが続きやすい。

78.0〜78.5K:レンジ下限のサポート候補。割り込むと短期モメンタムは鈍化しやすい。

73.0〜73.8K:一段下の需要帯。下落拡大時の押し目候補として意識される。

72.0〜72.5K:次のサポート帯。明確に割り込む場合は70K方向への下押しリスクに要警戒。

ファンダメンタルズ

5月15日(金)時点で、BTCは81K台前半まで持ち直しているが、4月CPIの上振れと米長期金利の再上昇が、リスク資産全体の上値を抑えている。

FRBは4月FOMCでFF金利を3.50〜3.75%に据え置き、5月20日に議事要旨が公表予定。

市場では利下げ再開よりも、インフレ再燃と高金利長期化が意識されやすい。

米CPIは4月に前年比3.8%へ加速し、3月PCEも前年比3.5%と目標を上回る。

10年債利回りも4.4%台まで上昇しており、実質金利とドル高圧力はBTCの戻りを鈍らせる材料となる。

暗号資産市場では、米スポットBTC ETFから5月13日に約6.35億ドルの資金流出が確認され、直近のリバウンドには機関投資家の買いが追随していない。

一方で、BTCドミナンスは高水準を維持し、アルトコインよりBTCに資金が残る構図は続く。

ハッシュレートと採掘難易度も高水準で、ネットワーク面の信認は崩れていない。

現時点では、米金利高とETF流出が逆風、相対的な資金滞留が下支えという整理。

79〜80Kを維持できる限り押し目買いは入りやすいが、82〜83K突破にはETFフローの改善と、FOMC議事要旨・PCEでの金利低下材料が必要となる。


VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は17台前半で推移し、20を下回る安定圏にある。

4月初旬の30台接近をピークに低下基調が続き、足もとでは16〜18台での小動きとなっている。20を明確に上回らない限り、市場心理は落ち着いた状態が続きやすい。

一方、16台を割り込めばリスク選好の強まりを示す一方、20超えではやや不安定、30接近では警戒モードへの移行に注意したい。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。

足もとでは4.5%近辺まで上昇し、2026年3月以降の上昇トレンドが鮮明になっている。4.0%前後で底打ちした後、4.25%、4.35%台を順に上抜け、現在は4.50%付近の節目を試す局面だ。

今週は4.40%前後の上昇トレンドラインを維持したまま上値を伸ばし、金利上昇=ドル高を支えやすい地合いが続いている。

上方向は4.50〜4.55%が直近のレジスタンス。終値ベースで4.50%台に定着すれば、4.60%方向への上昇余地が意識される。

一方、下値は4.40〜4.43%が第一サポートで、割り込むと4.30%台前半までの調整が視野に入る。さらに4.25%を下回る場合は、上昇モメンタムの鈍化が鮮明になりやすい。

ベースシナリオは4.40〜4.55%レンジでの高止まり。米インフレ指標やFRB高官発言次第で、金利上振れとドル円上昇圧力が再び強まりやすい局面が続く。

まとめ

I 全体まとめ

USD/JPY ドル円
ドル円は158円台半ばまで反発し、155.5〜156.0円を起点としたリバウンド基調を維持している。
上値は158.8〜159.0円、159.7〜160.0円が焦点で、160円接近では戻り売りと介入警戒が意識されやすい。下値は157.8〜158.0円のレジサポ転換帯を維持できるかが鍵。

BTC/USD ビットコイン
ビットコインは60K台前半で下げ止まった後、81K台まで戻りを試している。
短期では79.0〜79.5Kがサポート、82.0〜82.8Kが上値の分岐帯。84Kを突破できれば戻り余地が広がる一方、79K割れでは78K台前半から73K台への調整リスクが高まりやすい。

その他(VIX/金利)
米10年債利回りは4.5%近辺まで上昇し、ドル高を支えやすい地合い。
VIXは17台前半と安定圏にあり、リスク資産全体は警戒感を残しつつもパニックには至っていない。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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