【9/18】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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目次

USD/JPY ドル円 週足

チャート分析

ドル円は9月18日時点で156.18円。2025年4月の140円近辺を起点とする上昇基調は残る一方、164円手前から反落し、上昇トレンドラインを割り込んだことで短期モメンタムは悪化した。

上値は159.8〜160.2円が目先のレジスタンス、さらに163.0〜164.0円が過去高値と水平帯の重なる強い抵抗。下値は155.0〜155.3円、次いで153.0〜154.0円が支持帯で、153円割れなら147.5〜148.0円が焦点となる。160.2円回復が上昇再開、153円割れが調整継続の分岐。

USD/JPY ドル円 4時間足

チャート分析

ドル円は9月11日(金)以降、153円台半ばから切り返し、安値・高値を切り上げながら156.18円まで回復した。9月16日前後に155.2〜155.3円を上抜け、足元は156.2〜156.3円の水平レジスタンスを試す局面である。

4時間足の短期構造は反発優位だが、9月2日前後の160.3円近辺からの急落に対する戻り局面の範囲内。156.2〜156.3円は9月4〜5日の戻り高値で、まずここで上値が抑えられやすい。さらに156.8〜157.3円、157.9〜158.1円には急落時に通過した供給帯が残る。

旧上昇トレンドラインは9月3日の下放れで機能を失い、9月18日時点の延長線は160.4〜160.5円近辺。大勢の地合い改善には、近い供給帯の回復に加え、最終的に160.2円台の旧高値帯と同線の奪回が必要だ。

押し目候補は、直近の小幅調整が止まった155.7〜155.9円、レジサポ転換が見込まれる155.2〜155.3円。後者を4時間足終値で割り込むと、154.3〜154.6円への下押しが視野に入り、反発モメンタムは後退する。

今週の焦点は156.3円超えの定着可否。突破なら156.8〜157.3円への戻り余地が開く一方、失敗して155.2円を割れば、上昇は急落後の自律反発にとどまる公算が高まる。

上値の焦点

  • 157.9〜158.1円:9月3日の下落で割れた旧支持・供給帯。戻りが到達しても売り直しが出やすい。
  • 156.8〜157.3円:急落の中継点となった幅広い供給帯。回復できれば下落波の巻き戻しが一段進む。
  • 156.2〜156.3円:9月4〜5日の戻り高値と足元の上値が重なる最初の関門。4時間足終値で上抜けば短期上昇継続を示唆。

下値の焦点

  • 155.7〜155.9円:直近の押し安値帯。維持する限り156円台での値固めが続きやすい。
  • 155.2〜155.3円:水平レジスタンスからの転換候補。割れれば154円台半ばへの調整リスクが増す。
  • 153.0〜153.3円:9月前半の安値と赤色需要帯が重なる主要支持。下抜けは4時間足の反発構造を崩す。

USD/JPY ファンダメンタルズ

ファンダメンタルズ

9月FOMCは0.25ポイント利上げし、政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げた。声明は景気の堅調さと高止まりするインフレを指摘し、金融政策は物価抑制を優先する局面に入った。

バランスシート運営では、QTの停止状態を維持し、国債の償還元本を全額ロールオーバー、政府機関債・MBSの償還元本を短期国債へ再投資する方針。潤沢な準備預金を保つ枠組みである。

8月CPIは前年比3.4%、コア2.4%。7月PCEは3.7%、コア3.3%といずれも2%目標を上回り、米10年債利回りは17日時点で4.94%と5%近辺にある。インフレ粘着性と長期金利がドルの下支え要因だ。

日本では、日銀が7月会合で政策金利1.0%を据え置いた。「主な意見」では基調的CPIが2%に近づくなか、利上げペースが市場予想より速まる可能性や、物価上振れ回避へ機動的に動く必要性が示された。9月会合の結論は執筆時点で未公表である。

8月全国CPIは総合1.9%、生鮮食品除く1.7%、生鮮・エネルギー除く1.9%。7月の名目現金給与総額は前年比4.7%、実質賃金は2.4%増となり、賃金と物価の循環は追加利上げ余地を残す一方、コアCPIの鈍化は慎重論を支える。

片山財務相は9月8日、8月の日米協調介入後も為替対応方針は不変と強調。円安が再加速する局面では実弾介入への警戒がドル円の上値を抑えやすい。

米国の利上げと5%近い長期金利はドル買いを支える一方、日銀のタカ派化と介入リスクが円売りの追随を鈍らせる構図。短期はドル円の下値が堅いものの、日銀が利上げを決める、または追加利上げを明示する場合は、日米金利差縮小を織り込む円高反応が強まりやすい。

来週以降の注目イベント

  • 9月25日(金) 東京都区部CPI(9月)
  • 9月30日(水) 米GDP確報(4〜6月期)、米PCE物価指数(8月)
  • 10月1日(木) 日銀「主な意見」(9月会合)、日銀短観(9月)
  • 10月2日(金) 米雇用統計(9月)

BTC/USD ビットコイン 週足

チャート分析

週足では、6月後半から8月前半に形成した62〜65Kの持ち合いを上方ブレイクし、急伸後はおおむね75〜81Kのレンジに移行した。9月18日時点の現在値は76.6K近辺で、心理的節目の80Kを下回る。

直近は81K前後で上値を抑えられ、レンジ下限に近い73〜76Kのサポート帯を再び試す形。ここを週足終値で維持できれば上放れ後の押し目と位置付けられるが、明確に割り込めばブレイクの失速を示す。

上値は80〜82Kが第一のレジスタンスで、その直上の84〜86Kまで戻り売りが出やすい。その上は98〜102K、さらに110〜126Kに厚い供給帯が控え、中期の地合い改善には少なくとも85K超えの定着が必要だ。

下値は73〜76Kに続き、旧レンジの62〜65Kが重要な支持帯。急角度の中期上昇ラインはすでに下放れているが、長期上昇トレンドラインは足もと60〜62K近辺を通り、この線を保つ限り長期上昇構造は生きている。週足で割れれば長期トレンドの失速が鮮明となる。

当面の分岐点は80〜82Kの奪回か、73K割れか。前者なら84〜86Kを試す余地が開き、後者なら62〜65Kと長期トレンドラインへの再接近が警戒される。

BTC/USD ビットコイン 4時間足

チャート分析

9月11日から18日のBTC/USDは、76K台半ばから15日に79K台前半まで反発したが、戻り売りに押されて75K台前半へ急反落。足もとは76.6K近辺まで戻し、水平支持線が重なる76.0〜76.2Kを再び上回っている。

4時間足の短期モメンタムは、16日の安値形成後に下向きから中立方向へ改善。ただし、79K台で反落したことで戻り高値を切り下げる構造は崩れておらず、反発はなお戻り売りに直面しやすい。

上方向は76.8〜77.2Kへの定着が初動の分岐点。突破すれば77.7〜78.1K、さらに今週高値を含む78.8〜79.6Kを試す余地が生じるが、79K台を明確に回復できない限り弱含みは続く。

下方向は76.0〜76.2Kの維持が焦点。終値で割り込めば75.0〜75.5K、同帯も崩れれば73.2〜74.5Kの需要帯が視野に入る。当面は76K前半を土台に反発を続けられるか、79K台からの下落再開となるかの攻防。

上値の焦点

  • 76.8〜77.2K:足もとの持ち合い上限。定着で短期反発の継続を確認しやすい水準。
  • 77.7〜78.1K:15日の下落過程で割り込んだ帯。戻り売りが出やすい。
  • 78.8〜79.6K:今週の反発高値を含む供給帯。回復できれば下落圧力が後退。
  • 81.2〜82.2K:青色の水平線と上部の供給ゾーンが重なる中期レジスタンス。

下値の焦点

  • 76.0〜76.2K:青色の水平支持線が走る直近の分岐帯。足もとは小幅に上回る。
  • 75.0〜75.5K:16日前後の安値圏。再び割り込むと売り圧力が強まりやすい。
  • 73.2〜74.5K:最寄りの需要帯。75K割れ後の次の下値目安。
  • 69.8〜71.1K:下段の需要帯。調整が深まった場合の中期サポート。

BTC/USD ファンダメンタルズ

ファンダメンタルズ

9月16日のFOMCは25bp利上げし、FF金利の誘導目標を3.75〜4.00%へ引き上げた。参加者18人中16人が年内追加利上げを見込む一方、国債償還元本の全額再投資などQT停止は維持された。

米10年債利回りは5%近辺。バランスシート縮小停止の下支えより、資金調達コストと無利息資産の機会費用上昇が勝り、BTCには逆風だ。

米現物ETFは確定済みの11〜16日分で累計5億9960万ドルの純流出。15、16日の2日だけで7億4630万ドルが流出し、限界需要の鈍化が鮮明。

18日朝の主要BTC契約集計は建玉263億ドル、前日比0.17%減、24時間清算2430万ドル。目先のデレバレッジは小幅で、全面的な整理には至っていない。

制度面では、上院が市場構造法案の審議入りを49対50で否決し、法的明確化が後ずれ。ハッシュレートは17日時点909EH/s、ハッシュプライス37.92ドル/PH/日で、19日の難易度3.93%上昇見込みはマイナー採算への追加圧迫要因。

BTCの18日朝時点の7日騰落率は0.5%高にとどまり、悪材料に対する下値耐性は示した。市場心理は慎重な弱気で、ETF流出と高金利、整理未完の建玉が上値を抑える構図。

VIX 恐怖指数 日足

VIX指数は15台半ばと安定圏で推移。

US10Y 米10年債利回り 日足

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。

米10年債利回りは4.935%。7月以降の高値・安値切り上げが続き、9月に4.80%のレンジ上限を上抜けた後、5.00%台を試して4.90%台へ反落した。上昇基調を保つ一方、直近は急伸後のモメンタム鈍化が明確である。

上値境界は4.99〜5.03%。終値で5.03%を明確に超えれば高値更新による上昇再加速となり、ドル相場の支援材料になりやすい。下値境界は旧上限の4.80〜4.85%で、維持する限りブレイク後の押し目の範囲。

4.80%割れは上抜け失敗を示し、上昇トレンドラインが位置する4.55〜4.60%への調整余地を広げる。この場合、金利面からのドル支援は後退しやすい。

ベースシナリオは4.80〜5.03%の高値レンジでの持ち合いを経て、上昇トレンドを維持する展開である。

今週のまとめ

USD/JPY ドル円

ドル円は156.18円。米利上げと5%近い長期金利が下支えする一方、156.2〜156.3円から157.3円の供給帯、日銀のタカ派化と介入警戒が上値を抑える。
下値は155.2〜155.3円、割れれば154.3〜154.6円がメド。当面は155.2〜157.3円を想定し、156.3円超えの定着可否が焦点。

BTC/USD ビットコイン

ビットコインは76.6K近辺。ETF純流出と5%近い米長期金利、79K台の戻り高値切り下げが上値を抑え、80〜82Kが主要レジスタンス。
下値は75.0〜75.5K、次いで73.2〜74.5K。当面は73〜82Kを想定し、73K割れなら62〜65Kへの調整を警戒。

その他(VIX/金利)

VIXは15台半ばの安定圏、米10年債利回りは4.935%。金利は4.99〜5.03%が上値を抑え、下値は4.80〜4.85%、割れれば4.55〜4.60%がメド。
当面は金利4.80〜5.03%の高値レンジを想定し、VIXは15台半ばの安定圏を維持。

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。

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