本レポートでは ドル円(USD/JPY) と ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。
・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
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ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。
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USD/JPY ドル円相場
USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析
ドル円は週足で4月安値140円台からの戻り基調を維持してきたが、159円近辺の上値抵抗で反落し、足もとは153円台前半まで押し戻された。
157〜159円は過去高値帯と供給ゾーンが重なる戻り売りの主戦場で、週足での上抜け定着が次の上昇条件となる。
下値は152円前後の上昇トレンドラインが第一サポート。割り込む場合は147〜148円台の厚い出来高ゾーンまで調整が深まりやすく、152円台を守れるかが中期トレンド継続の分岐点となる。
USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析
ドル円は1月末の急落で152円台まで下押しした後、2月上旬に157円台へ急反発したが、戻り高値圏で失速し、再び153円台へ調整。足もとは152円台後半〜153円台前半の需要帯を起点に切り返し、現在は155円台前半まで戻している。
4時間足では、152円近辺に向けて下値を支える収束構造が意識され、同水準を割り込み切れない一方、156円台前半〜後半は供給帯として戻り売りが出やすい。短期的には「下からのリバウンド」局面にあるが、前回の157円台で付けた戻り天井以降は高値更新に失敗しており、上値は段階的に重くなりやすい。
当面の焦点は155円台での値固め。155円台を維持できれば156円台の供給帯再トライに向かう一方、反発が鈍れば154円割れから153円台の押し戻しを試しやすい。
上値の焦点
156.0〜156.7円:戻り売りが集中しやすい供給帯。実体で上抜けて定着できれば、157円台回復のシナリオが再浮上。
157.1〜157.4円:直近戻り高値ゾーン。ここを抜けきれない場合は「戻りの限界」を示唆しやすい。
158.3〜159.3円:上位の供給帯。再上昇局面でも利確と戻り売りが重なりやすい上値の壁。
下値の焦点
154.0円前後:直近の押し目メド。割り込むと短期モメンタムが再び鈍化しやすい。
152.7〜153.5円:足もとの需要帯。守れればリバウンド基調を維持しやすいが、下抜けると下方向の加速に注意。
152.0円近辺:収束点かつ中期の分岐。明確に割り込む場合は、下方向のトレンド転換リスクが一段と高まる。
ファンダメンタルズ
米国では1月FOMCで政策金利が3.50〜3.75%に据え置かれ、景気は「堅調に拡大」、雇用は伸び鈍化から安定へ、インフレは「なお高止まり」という評価が維持された。2月公表の議事要旨では、2%目標への進捗は「遅く不均一になり得る」との見方が意識され、利下げ再開を急がないスタンスが強まっている。足もとでは指標の振れに対する金利感応度が高く、米金利が反発する局面ではドル買いが再点火しやすい一方、景気減速やインフレ鈍化の確認が進めば、ドル高の勢いは鈍りやすい。
日本では日銀が12月に短期金利を0.75%へ引き上げた後、1月会合は据え置き。直近の全国CPIは伸びが鈍化し、ヘッドラインは1.5%、生鮮食品を除くコアも2.0%まで低下した。もっとも、生鮮食品とエネルギーを除く指標は2%台半ばで推移しており、賃金主導の基調インフレがどこまで粘るかが次の利上げ時期を左右する。円相場については、IMFも「適正水準に特段の見解は持たず、市場で決まる」との立場を示している。財務省データでも足もとの為替介入は確認されず、当面は実弾よりも発言によるけん制が中心になりやすい。ただし高値圏では、当局のメッセージが短期のポジション調整を誘発しやすく、流動性が薄い時間帯ほど値幅が出やすい。結果として、金利差と米指標がドル円の主因でありながら、ヘッドライン一つで短期の振れが増幅しやすい。
来週以降は米国でGDP改定値と耐久財、ISM、雇用統計が連続し、強い結果が続けば3月FOMCの据え置き観測を補強してドル高材料になりやすい。日本側は東京CPIと生産・小売が焦点で、物価と内需の強弱が円買い戻しの材料になり得るかを見極める局面となる。
来週以降の注目イベント
2月24日(火) 米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
2月26日(木) 米GDP改定値(10〜12月期)、米耐久財受注
2月27日(金) 東京CPI(2月、区部)、日本 鉱工業生産(1月速報)・商業動態統計(1月)
3月2日(月) 米ISM製造業景況指数
3月4日(水) 米ISM非製造業景況指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
3月6日(金) 米雇用統計(2月)
BTC/USD ビットコイン相場
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析
週足のBTC/USDは、昨年後半にかけて形成した上昇チャネル内での推移から一転し、年明け以降は高値圏の持ち合いを下方ブレイク。10月高値圏(120K台)からの調整が加速し、足もとは67K近辺まで下押ししている。
直近は90K前後でのレンジ(供給帯)を割り込んだ後、80K台前半の需要帯でも踏みとどまれず、下落の時間が優勢となった。長い下ヒゲを伴う週も出ており、投げ売り一巡の兆しはあるものの、戻り局面では75K〜78K、次いで87K〜92Kが段階的な戻り売りゾーンとして意識されやすい。さらに97.5K近辺は過去の分岐水準で、回復できない限り中期は戻り売り優位が残る。
下値では65K前後が目先の攻防ラインで、割り込む場合は60K近辺の長期トレンド下限、さらに55K方向まで調整余地が広がる。週足ベースでは上昇トレンドが崩れかけており、まずは70K回復と75K台への定着が「下げ止まり確認」の条件となる。
BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析
BTC/USDは1月後半の90K割れを起点に下落が加速し、76Kの中期サポートも下抜けて一時60K台前半まで急落。その後は下ヒゲを伴う反発で70K手前まで戻したが、高値更新には至らず、足もとは67K近辺で下げ止まり、66〜70Kレンジでの持ち合いが続いている。
4時間足では戻り局面の高値を切り下げる形が継続し、短期モメンタムはなお下向き。直近も69〜70Kで上値を抑えられ、67K台へ押し戻されており、上昇はショートカバー主体で戻り売りが入りやすい。ボラティリティは急落局面から低下しているが、レンジの滞留が長引くほど次のブレイクで値幅が拡大しやすい。
当面の焦点は66〜67Kの維持。ここを守れる限りは70K回復を試しやすい一方、割り込む場合は62K台の急落安値圏が再び視野に入る。
上値の焦点
69.5〜70.5K:足もとの上限帯。上抜け定着で短期の買い戻しが入りやすい。
72.0〜73.5K:戻りの中継点。上昇がここで失速する場合はレンジ継続色が強まる。
75.5〜76.5K:ブレイクされた中期サポート。戻り売りが集中しやすい第一レジスタンス。
80.5〜82.0K:供給帯の中心。回復できない限りは下落トレンド継続の見方が優勢。
84.5〜86.0K:直近の戻り失速ポイント。ここを上抜けられない間は戻り売り優位が続きやすい。
88.0〜90.0K:大きな分岐帯。ここを奪回できれば地合い改善が一段と明確に。
下値の焦点
66.5〜65.5K:レンジ下限の支持帯。割れで下方向の再加速に注意。
63.0〜61.5K:急落局面の安値圏。割り込むと投げ売り再燃で値幅が出やすい。
60.0K近辺:心理的節目かつ買い支えが入りやすい水準。守れない場合は調整が長期化しやすい。
58.0〜56.0K:下落拡大時の次の候補。到達時は自律反発が入りやすい一方、戻りは鈍りやすい。
ファンダメンタルズ
BTCは10月高値圏からの調整が続き、足もとは60K台後半。CoinShares集計では投資商品が4週連続で流出し、直近週も約1.73億ドル、4週間累計で約37.4億ドルの引き揚げが確認された。ETP出来高も約270億ドルと前週(約630億ドル)から縮小しており、現物の追随買いが細る局面では値が戻っても上値が重くなりやすい。週初は流入も見られたが、その後は価格軟化を受けて流出に転じ、マクロ材料で日々の需給が振れやすい。
2/18には米ビットコイン現物ETFが約1.33億ドルの純流出となり、短期はフロー面の逆風が残る。オプションでは下方ヘッジ需要が続き、急反発局面でもボラティリティは高止まりしやすい。マクロではインフレ指標次第で金利見通しが振れ、リスク資産全体の地合いがBTCの方向感を左右する。
VIX 恐怖指数
VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –
値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。
値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。
※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIXは直近で20近辺まで切り上がり、足もとは20.2前後で推移。「安定圏(10〜20)」の上限を試しつつあり、リスク許容度はやや低下している。
もっとも、30(警戒)を明確に上回る局面には至っておらず、マーケットは不安定化しているものの、パニック(40超)ではない。昨春の急騰(関税ショック)以降は、16〜20を中心としたレンジが基調で、直近の上昇もレンジ上限への回帰色が強い。
上方向は22〜24が短期の分岐で、ここを上抜けて定着すると30方向への警戒が強まりやすい。一方、18〜19へ再び沈めば落ち着きが戻り、株式などリスク資産の下押し圧力は和らぎやすい。
US10Y 米10年債利回り相場
US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米10年債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。
米10年債利回りは足もと4.06%前後まで低下し、直近の戻り高値(4.25〜4.30%)からの反落局面が鮮明になっている。日足では、昨年から続く下降トレンドラインが上値を抑え、戻り局面でも4.2%台で失速しやすい構造が継続。結果として、金利はレンジ下限を試す動きに戻ってきた。
現在は4.00〜4.07%が短期の攻防帯。ここは過去の下値支持と重なるゾーンで、いったんは買い戻しが入りやすい一方、終値で明確に割り込む場合は3.90%台前半まで下押し余地が広がる。反対に4.10%台を回復しても、4.18〜4.22%付近には戻りの壁があり、上値を追うには材料が必要になりやすい。
ベースシナリオは4.0〜4.2%のレンジ継続。ただし足もとはレンジ下限側に寄っており、米指標が弱い場合は「4%割れトライ」、強い場合は「4.2%方向への戻り」を試す、イベント主導の振れが出やすい地合いとなっている。
まとめ

USD/JPY ドル円
週足では上昇基調を維持しつつも、159円近辺の供給帯で反落し、足もとは153円台へ押し戻された。中期の分岐は152円前後のトレンド支持で、維持できれば再び上方向を試しやすい一方、割り込む場合は147〜148円台の厚い出来高ゾーンまで調整が深まりやすい。4時間足では152円近辺を起点に切り返し、155円台前半まで戻しているが、156円台は戻り売りが出やすく、155円台での値固めが焦点となる。
BTC/USD ビットコイン
週足は高値圏の持ち合いを下方ブレイクした流れを引き継ぎ、67K近辺まで下押し。90K割れ以降は戻りの鈍さが目立ち、75〜78K、87〜92Kが段階的な戻り売りゾーンとして意識される。4時間足では66〜70Kのレンジ滞留が続き、66〜67Kを維持できるかが当面の防衛ライン。70K回復でショートカバーが入りやすい一方、割り込み時は62K台の急落安値圏を再び試しやすい。
その他(VIX/金利)
VIXは20近辺まで切り上がり、安定圏上限を試す局面。警戒感はやや強まったが、30超のストレス局面には至っておらず、リスクオフは「加速手前」の温度感にとどまる。米10年債利回りは4.06%前後まで低下し、4.00〜4.07%が短期の攻防帯。ここを維持できればレンジ内の戻り余地を残す一方、明確に割り込む場合は3.90%台前半まで下押しが視野に入り、ドル円・リスク資産ともにイベント次第で振れが拡大しやすい。
↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!
それではまた来週!
ミニ用語辞典
- FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
- CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
- 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
- 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
- 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
- bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
- 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
- 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
- フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
- レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
- ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
- ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
- デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
- 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
- レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
- レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
- サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
- 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
- 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定。
- 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
- ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
- VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
- US10Y:米10年国債利回りの略称。
- モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
- 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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