【10/03】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる

システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。

・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる

この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。

目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円長期足は、円高圏でのレンジ推移中です。特に目線は持っていませんが、ラインをブレイクしない限り上の抵抗レンジへささやかに向かっていくだろうと考えられます。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

先週、ドル円は長らく意識されていた 大型レンジを一時的に上抜け ました。しかし週後半にかけて上昇は持続せず、結局はレンジ内へと 回帰する動き を見せています。
この展開は、市場参加者が「ブレイクが本物か、それとも一時的なフェイクか」を見極めようとする典型的なパターンです。とりわけ前週安値を下に割り込んだ局面では、買い方のストップロスを巻き込み、流動性を一掃する動きが観測されました。
一方で、その下落が定着せず再び持ち上がったことから、マーケットは方向感を欠いたまま、レンジ帯上限・下限での攻防を続けている構図です。
上値の焦点:148円台後半のレジスタンス帯を明確に突破できるか
下値の焦点:146円台半ばのサポートと上昇トレンドラインの維持

ファンダメンタルズ

米インフレ:8月PCE総合は前年比+2.7%、コアは+2.9%で横ばい〜やや粘着。利下げ後も“急速なデフレ”には向かいにくい形。
米金利:米10年債利回りは4.1%前後で高止まり(10/1時点4.12%付近)。金利差は大きくは縮まらず、ドル円の下支えに。
米政府機関“閉鎖”開始(10/1米東部):“雇用統計や失業保険など主要マクロ指標の公表遅延”が懸念され、FRBの判断不確実性が上昇。短期はヘッドラインで振れやすい。
日銀サイド:9月会合でETF年約3300億円/J-REIT年約5億円を市場売却の枠組みを決定。超緩和の後片付けを進めつつ、政策は段階的。
国内インフレ:9月の東京コアCPI +2.5%で粘着。10/29–30の日銀会合に向け、物価・賃金の持続性が焦点。

来週以降の注目イベント

  • ISM非製造業(9月):10/4(土)23:00予定(米東部10:00)。米サービス景況感と価格指数に注目。
  • FOMC議事要旨(9/16–17分):10/9(木)公表見込み。利下げ後の内部バランスを点検。
  • 米政府“閉鎖”の長期化可否:長期化なら指標公表の更なる遅延→金利・為替の指針欠如でボラ拡大リスク。
  • 日銀金融政策決定会合:10/29–30。見通し(展望)と資産売却運用の具体化に注目。

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

長期目線では、依然と上目線ではありますが上昇速度がかなり急になってきているので、急落に注意したいところです。前月安値を割り込んできたら再検討です。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

ビットコイン(BTC/USD)は、先週示した上昇シナリオに沿うかたちで大きく上値を伸ばしました。特に今週は前週高値を勢いよく突破し、強いモメンタムを伴って心理的節目を超える展開となりました。
現在は 12万ドル手前のレジスタンス帯に到達し、やや値動きに迷いが見られる局面です。急速な上昇に対する利確売りや短期的な調整下落が発生する可能性も否定できません。
ただし、依然として中期的なトレンドは上目線であり、押し目形成後に再度上値を試す展開が基本シナリオとみられます。今後は、短期的な調整の深さと、その後の買い戻しの勢いが、上昇基調の持続性を測る重要なポイントとなるでしょう。

ファンダメンタルズ

価格とセンチメント:今週、BTCは12万ドル超の2カ月高値を示現。政府閉鎖の渦中でもリスク選好が優勢な時間帯あり。
米現物BTC ETFフロー:9/29–10/1は連続純流入に転じ、10/1は合計+約6.8億ドル規模との集計(IBIT単体で+約4.1億ドル)。需給は週後半に改善。
マクロ連動:米10年4.1%前後の高止まりは本来逆風だが、ETFフロー改善が相殺。持続性次第で“押し目買い継続”か“達成感の調整”かが分岐。
直近のレバ整理:先々週の約$1.5B規模のロング清算を経て過剰レバが剥落。今週の上昇は“軽くなった需給”も後押し。
資金の綱引き:機関投資家のETHシフト観測も浮上(目標引き上げ/BTCは小幅下方修正)。クロスマーケットのフロー動向は継続注視。

VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は、安定圏で推移。

比較的安定した一週間だったと思います。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。現在、10年債利回りは4%前後で推移しており、反発ゾーンからの切り返しを経て、上昇トレンドラインの上限をターゲットとする動きが意識されています。今後の展開に注目です。

まとめ

USD/JPY ドル円
レンジ上抜けは失速し、結局レンジ内へ回帰。148円台後半の上限と146円台半ばの下限での攻防が続く。
米10年は4%前後で高止まり=下値は固めやすいが、決め手に欠けるため“伸びたら戻り売り/下限は買い拾い”の逆張り優位。
明確に上抜けて定着なら上の抵抗帯トライ、下抜け定着ならレンジ拡大の警戒。イベント(ISM、FOMC議事要旨、政府閉鎖ヘッドライン)で一時的に振れやすい。

BTC/USD ビットコイン
強いモメンタムで前週高値を突破し、12万ドル手前の抵抗帯でいったん足踏み。
先行上昇の利確や短期の押しは入りやすいが、中期トレンドは上目線維持。
「押し目→再上昇」の基本シナリオ。ETFフローが継続的な純流入を保てるか、米金利ヘッドラインが逆風化しないかを最優先で監視。

その他(センチメント/金利)
VIX:低位安定。イベント通過後のボラは落ち着き、リスク選好は断続的。
米10年債利回り:4%前後で高止まり。反発ゾーンからの切り返し継続で、ドル円の下押しは限定的になりやすい構図。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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