【9/19】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる

システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。

・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる

この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。

目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円長期足は、円高圏でのレンジ推移中です。特に目線は持っていませんが、ラインをブレイクしない限り上の抵抗レンジへささやかに向かっていくだろうと考えられます。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

先週に引き続き、ドル円相場は4時間足単位でみてもレンジの中なので、依然とレンジ逆張り戦略が最適とみています。

木曜日にFOMCがあり、一時的に前週安値を割り下方向へ大きく動きブレイクの材料になるかと思われましたがレンジに回帰する形となりました。今後の流れとしては、大きくレンジを抜けるまではレンジ戦略継続です。

ファンダメンタルズ

米8月CPIは総合+2.9%、コア+3.1%(前年比)。“粘りは残るが鈍化方向は維持”という先週の見立てと整合的です。

FOMC(9/16–17)は市場予想通り25bpの利下げで4.00–4.25%へ。パウエル議長は“急がない緩和”をにおわせ、会合直後は米10年金利が4.10%前後へ上振れ→その後は4%近辺に収れん。ドルの一本調子な弱化にはなりにくい内容でした。

日本側では8月全国コアCPI +2.7%が9/18〜19に公表され、日銀会合(9/18–19)直前の材料に。金融政策は据え置き観測が優勢で、声明・ガイダンスの文言次第で円買い/円売りに振れやすい週でした。

為替の反応(週内):FOMC後はドル買い戻しが優勢になる場面もあり、ドル円は146–148円台のレンジで戻りを試す推移。週を通じると“米金利の上値は重いが、日米金利差は急縮小せず”という力関係が意識されました。

来週以降の注目イベント

耐久財受注(8/) 9/26(金)21:30

米PCEデフレータ(8/) 9/27(土)21:30:インフレ・需要の“粘り”次第で米金利とドルの方向感を再評価。

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

長期目線では、依然と上目線ではありますが上昇速度がかなり急になってきているので、急落に注意したいところです。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

今週も、前週高値を上に抜けて推移する上目線の相場となっています。順調な上昇モメンタムを見せていますが、12万ドルあたりで一旦の調整下落を見せそうです。かなりの強気相場なので今後の動きに注目です。

ファンダメンタルズ

価格レンジ:週内はおおむね$11万5000〜$11万8000を中心に推移。FOMCの25bp利下げと“段階的緩和”示唆で、金利の頭打ち感が支えに。イベント直後は$117.5k前後まで戻す場面。

ETFフロー(日次):9/15(月)+約$260M、9/16(火)+約$292Mと週序盤は純流入が続き、9/17(水)は一部ファンドで流出混在、9/18(木)は再び一部で流入確認という“息継ぎ”の形。需給は総じて下支えに機能しました。

週次フロー(直近の流れ):9/8週はETH主導の流出が話題でしたが、9/15週はデジタル資産全体で再び大幅な純流入(約$3.3B)へ改善、BTC +$2.4B/ETH +$646Mと選別の色合いは保ちつつも回復基調。センチメントの底入れサインとしてポジティブ。

解釈:FOMCの“急がない緩和”は金利低下の持続性には不確実性を残す一方、ETFフローがプラス圏で持続する限りは押し目形成→上目線維持の余地。フロー失速と米金利の再上振れには警戒。

VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は、安定圏で推移。

比較的安定した一週間だったと思います。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル価格の変動と連動しやすいとされています。

現在10年債利回りは4%前後で推移しています。先週は抵抗ゾーンに突入しましたが、やはり抵抗ゾーンで小さな反発を起こしているようです。今後の動きに注目です。

米10年債利回り:FOMC後に約4.10〜4.12%へ上振れ→その後は4%前後で推移。ドル円の下押し圧力は“急速な縮小”が見えない限り限定的。

まとめ

  • USD/JPY ドル円
    長期・4hともにレンジ相場継続。基本はレンジ逆張りが有効(ブレイクまでは方針維持)。
    米CPIは前年比 +2.9%/+3.1%(コア)。鈍化方向は維持しつつ“粘り”も残る評価。
    FOMC(9/16–17)は予想どおり25bp利下げ(4.00–4.25%)。会合直後は金利一時上振れも、最終的に米10年は約4%前後へ回帰。
    日銀(9/18–19)は据え置き観測が中心。声明・ガイダンス次第で円買い/円売りに振れやすい地合い。
    為替の週内推移:FOMC後にドル買い戻し場面、146–148円台レンジで戻り試し。
  • BTC/USD ビットコイン
    長期は上目線だが、上昇スピードが速く急落リスクに注意。
    直近は$115k〜$118k中心に推移。前週高値突破後のモメンタム維持。
    ETFフローは週序盤に日次で純流入が続き、需給の下支え要因。一方で全体フローはETHに資金流出もあり選別色。
    解釈:FOMCの“段階的緩和”で金利の頭打ち感は支え。ETF流入の持続性と米金利の再上振れがカギ。
  • その他
    VIX:安定圏で推移。イベント通過後も比較的落ち着いた一週間。
    米10年債利回り:FOMC後に約4.10〜4.12%へ上振れ→4%前後で推移。日米金利差の急縮小は見えにくく、ドル円の下押しは限定的。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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