【10/24】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

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この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる

システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。

・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる

この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。

目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

長期足では145円から155円の広範なレンジが継続。方向感に欠けるものの下値は堅く、上値を試す展開を窺う。明確なトレンド発生にはレンジブレイクが条件となる地合いだ。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

急反発で150円割れ寸前から切り返し、現在は152.8〜153.0円の上値抵抗帯(供給ゾーン)に再接近。直近は高値圏での持ち合い→ブレイク待ちの様相です。


中期トレンドは上向きのままですが、152円後半から153円ちょうどは戻り売りが出やすい密集帯。いったん上抜けても153.2〜153.5円では達成感が出やすく、上抜け定着(4時間足終値)を確認したい局面。


下側は152円前半が押し目候補、割れると151円半ば→150円台までの調整を意識。斜行の上昇トレンドラインは147円後半〜148円付近を通過中で、中期の「最終防衛線」。

上値の焦点

152.8〜153.0円:直近の戻り高値ゾーン。4Hで明確に上抜け・定着すれば高値更新トライへ。

153.2〜153.5円:上昇モメンタム復活時の分岐点。利食いも出やすく、だまし警戒。
・(上抜け拡張)153.8前後:上限バンド想定。ここまで伸びた場合は過熱感を伴いやすい。

下値の焦点
152.3〜152.5円:直近レンジ下限〜押し目候補。ここを維持できるかが短期の肝。

・151.7〜151.9円:戻り安値の密集帯。割れで調整色が強まる。

150.0〜150.2円:節目サポート。割れ込むと149円台後半への加速に注意。

149.3〜149.6円:4Hの押し安値帯。初回は反発が入りやすい。

・148.8〜149.0円:中期トレンド転換の最終ライン。明確に割れると下方向優勢。

ファンダメンタルズ

今週は市場予想を上回る米小売売上高がFRBの利下げ観測を後退させ、長期金利の上昇と共にドル買いを主導した。本邦当局者による円安牽制発言も観測されたが、市場の反応は限定的。日米金融政策の方向性の相違が、引き続きドル円の下値を支える構図となっている。

来週以降の注目イベント

  • 10/24(金)21:30:米・CPI(9月、延期分)— コア/総合の粘着度合いがカギ。
  • 10/28(火)〜29(水):FOMC(米)— 記者会見 10/30(木)03:30
  • 10/29(水)〜30(木):日銀・金融政策決定会合(展望レポート公表)。
  • 10/30(木)21:30:米・GDP(Q3・速報)— 需要の広がりとPCEデフレーターのトーンに注目。
  • 10/31(金)21:30:米・PCE/コアPCE(9月)— FRBの物価目標に直結。

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

週足では10月上旬の高値126kから急反落し、長い上ヒゲを伴う陰線を形成。上昇モメンタムの一服を示唆している。現在は下落後の調整局面にあり、月足レベルの支持線である107kを維持できるかが焦点。同水準を割り込むと、下落トレンドが本格化するリスクが浮上する。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

先週の急落後、109–111kの厚い支持帯で下げ止まりを試しつつ小反発。直近は111k前後で戻り売りと押し目買いが拮抗するレンジ気味。

4Hで111k超の定着ができれば、113k台→115k前後までの戻り余地が広がる一方、110k割れ再開なら108.8k→107k台を再テストしやすい。

中期では115.5k回復(4H終値)までは戻りは調整の範疇。上では118k/120–122kが厚い供給帯、反落リスクに注意。

上値の焦点

109.8–111.0k:直近レジ(サポ転換候補)。4Hで上抜け→再テスト成功なら短期リバ継続。

113.2–113.8k:戻り高値群。ここで頭を抑えられやすい。

115.0–115.8k:前サポ→レジ転換帯。明確突破で下落圧力が和らぐ。

118.3–118.8k:強レジ。日足クローズで回復なら地合い改善。

120.0–122.0k:供給帯(厚い戻り売りゾーン)。ここを超えて定着で下落トレンド否定へ。

125–126k:直近高値圏。到達時は利食い優先・反落警戒。

下値の焦点

108.5–109.5k:現在の下限サポ。割れで売りが走りやすい。

107.0–107.5k:最終防衛ライン目安。明確ブレイクで105.5k近辺まで下押しリスク。

104.5–105.5k:大台手前のサポ候補。

102–104k:大きめサポ候補。到達時はショートの利食いが入りやすいゾーン。

ファンダメンタルズ

先週の“過去最大級”レバレッジ精算の余波:10/10–11の急落で暗号資産のレバレッジ解消が一気に進行(清算総額は190億ドル超との推計)。その後も投資家はプット買いなどでヘッジを厚くし、ボラが高止まり。

今週も“レバ整理→短期反発→失速”の展開:10/21(火)に107k台まで下押し。直近24時間の清算額が約7.4億ドルに達したとの集計もあり、過度な建玉の掃き出しが続く。

米スポットBTC ETFフローが反転:10/16〜20にかけ4営業日連続の資金流出後、10/21(火)に+4.77億ドルと大きくプラス転換(IBIT+2.11億、ARKB+1.63億など)。価格の下支え要因に。

金利・ドルの追い風:米10年金利は4%割れまで低下し、リスク資産に一服の支え。ドルはCPI公表待ちで膠着。金利・ドルが落ち着けばBTCの戻り余地はやや広がる一方、逆行なら重石。

センチメント:Coinbaseの機関投資家調査では67%が3〜6か月で強気と回答。短期は不安定でも、中期の信認は維持。

VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は、安定圏で推移。

今週のVIX指数は、安定圏への回帰。今後の市場に注目です。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル相場と連動しやすい傾向があります。いまは4.0%前後での攻防が続き、直近サポ帯だった4.00〜4.05%は“戻り売りゾーン”に転化したまま。短期は戻り売り優勢で、基本シナリオは3.90%→3.85%の下値試し。一方、日足終値で4.05%を明確回復・定着できれば“だまし解除”となり、4.12〜4.15%(下降TL付近)→4.20%のレンジ上限再テストへシフト。

まとめ

USD/JPY ドル円
先週の切り返しで152.8〜153.0円の抵抗帯に到達後、高値圏で持ち合い。基調は「レンジ」想定だが中期は上向き。152.8〜153.0を上抜け・定着なら153.2→153.5→153.8の戻り試し。152.3割れなら151.7→150円台へ調整拡大に注意。

BTC/USD ビットコイン
125kから失速後の自律反発探り。11.0〜11.2万の支持帯で下げ止まり模索、短期は「下目線寄りのレンジ」11.8万回復・維持(4H)なら12.0〜12.3万再テスト。10.9万割れなら10.7万→10万(上昇TL)の下押しシナリオ。

その他(センチメント/金利)
VIXは安定圏でセンチメントは中立。米10年債は4.0%前後での攻防、直近サポだった4.00〜4.05%は戻り売り帯に転化。基本は3.90〜4.05%レンジ。終値で4.05%回復なら4.12〜4.20%へレンジ回帰、3.90%割れ3.85%の下値試し。金利低下はドルの上値を重く、BTCには中期的に追い風。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

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