【9/12】欧州トレーダーYの最新マーケット分析

本レポートでは ドル円(USD/JPY)ビットコイン(BTC/USD) を中心に取り上げます。為替と暗号資産という異なるマーケットを同時に追うことで、資金の流れや投資家心理を多面的に把握し、来週に向けた展望を考えるためのヒントをチャートとファンダメンタルズの両面から整理していきます!

この記事を読むと、、

この記事を読むことで、相場の流れを短時間で把握し、トレード判断に直結する実践的なヒントを得られます。

・ドル円 / ビットコインの最新チャート動向
・「今どこに注目すべきか」がひと目で整理できる
・忙しい人でも短時間で相場の流れを把握できる

システムでは自動で運用してくれるため、投資家自身が売買判断をする必要はありません。
ですが、「なぜ今週は利益が出たのか/損失が出たのか」を理解できると、安心感が大きく変わります。

・相場がどう動いたからシステムがこういう成績を出したのかが直感的にわかる
・変動が大きいときに「これは想定内の動きだ」と冷静に構えられる
・運用を長期的に続けるうえでの納得感につながる

この記事を読むことで、相場をシンプルに理解できます。
システム運用をより安心して続けるための“理解の軸”になるはずです。

目次

USD/JPY ドル円相場

USD/JPY (ドル円 相場) – 週足 –

チャート分析

ドル円長期足は、円高圏でのレンジ推移中です。特に目線は持っていませんが、ラインをブレイクしない限り上の抵抗レンジへささやかに向かっていくだろうと考えられます。

USD/JPY (ドル円 相場) – 4h –

チャート分析

先週に引き続き、ドル円相場は4時間足単位でみてもレンジの中なので、依然とレンジ逆張り戦略が最適とみています。

火曜日に前週安値を割りましたが、抵抗ゾーンに反発されました。その後大きく価格を上げたことから流動性を掴んだ動きと思われます。今後の流れとしては、レンジ戦略継続です。

ファンダメンタルズ

米8月CPIは 総合+2.9%/コア+3.1%(前年比)。インフレは粘りも残しつつ、鈍化方向は維持という受け止めです。

来週の FOMC(9/16–17)25bp利下げ 見方が優勢で、米金利の上値は抑えられやすい環境。

一方、日本側は 日銀会合(9/18–19) を前に据え置き観測が中心で、声明やフォワードガイダンスの文言次第では円買い/売りに振れやすい点に留意が必要です。

来週以降の注目イベント

FOMC:9/16–17(米)。結果公表は 9/18(木)未明 見込み。ドット(SEP)更新あり。

日銀・金融政策決定会合:9/18–19(東京)。声明・ガイダンス の表現に注意。

BTC/USD ビットコイン相場

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 週足 –

チャート分析

長期目線では、依然と上目線ではありますが上昇速度がかなり急になってきているので、急落に注意したいところです。

BTC/USD (ビットコイン 相場) – 4h-

チャート分析

前週に引き続き、上目線継続です。前週高値を抜け上昇モメンタムは強めです。前週は107378.13を割り込んでから、かなりの買いポジションを積んでいるようでしたので、少しずつ決済が入る可能性があるので調整下落に注意です。ひとまず、このまま上目線で見ていこうと思います。

ファンダメンタルズ

今週のビットコインは 11万〜11万6千ドル のレンジで推移。需給面では支えが意識される水準です。
現物BTC ETFには今週中盤にまとまった資金流入があり、9月10日が+7.415億ドル、11日が+5.527億ドルと2日連続の大幅プラス。需給面で価格の下支え要因となっています。
一方、デジタル資産全体の週次フローは直近で ▲3.52億ドルの流出。内訳はビットコインに +5.24億ドル流入、イーサリアムで ▲9.12億ドル流出と選別色が鮮明です。
マクロでは来週の FOMC(9月16–17日) を前に利下げ観測が優勢で、金利低下期待がリスク資産の追い風に。米金利動向とETFフローの持続性がトレンド判断の焦点になります。

来週以降の注目イベント

FOMC:9月16–17日(米)。結果公表は9月18日未明見込み(JST)。

日銀・金融政策決定会合:9月18–19日(東京)。為替変動を通じ国内投資家の体感価格に影響し得る。

VIX 恐怖指数

VIX (恐怖指数 相場) – 日足 –

値が高い → 投資家がリスクを強く警戒している状態。

値が低い → 市場が安定、投資家が安心している状態。

※チャート上に目安のラインを引いてあります。

VIX指数は、安定圏で推移。

比較的安定した一週間だったと思います。

US10Y 米10年債利回り相場

US10Y ( 米10年債利回り相場) – 日足 –

通常、米国債利回りはドル価格の変動と連動しやすいとされています。

現在10年債利回りは4%前後で推移しています。抵抗ゾーンに突入しましたがどこまで下がり続けるのか注目です。

まとめ

  • USD/JPY ドル円
    長期・4hともにレンジ相場。基本は逆張り戦略が有効。
    米CPIは前年比+2.9%/+3.1%と鈍化基調。来週FOMC(9/16–17)は25bp利下げ見方が優勢。
    日銀会合(9/18–19)は据え置き観測が中心だが、声明文次第で円買いに振れる可能性あり。
  • BTC/USD ビットコイン
    長期は上目線だが、上昇スピードが速く急落リスクに注意。
    直近は11万〜11.6万ドルのレンジで推移。前週高値を突破しモメンタム強め。
    ETFフローは大幅流入が続き下支え要因に。ただしイーサリアムからは資金流出が目立つ。
    来週FOMCでの利下げ観測が追い風。ETF資金流入の持続性が焦点。
  • その他
    VIXは安定圏で推移、市場は比較的落ち着いた一週間。
    米10年債利回りは4%近辺で推移、抵抗ゾーンで下押し観察中。

↓下にミニ用語辞典を用意しました!ご参考までに!!

それではまた来週!

ミニ用語辞典

  • FOMC:米国の中央銀行会合。政策金利(お金の値段)を決める場。
  • CPI:消費者物価指数。物価の上がり下がり=インフレ度合いを示す指標。
  • 米雇用統計(NFP):米国の働く人の増減などを発表。景気の“体温計”。
  • 利下げ観測:市場が「金利を下げそう」と見込むこと。金利が下がるとドルは弱くなりやすい。
  • 政策金利:中央銀行が決める基準金利。世の中の金利の“起点”。
  • bp(ベーシスポイント):金利の最小単位。1bp=0.01%(25bp=0.25%)。
  • 米債利回り:米国債の利回り。将来の金利見通しの“合成値”で、ドルの強弱に影響。
  • 声明:FOMC後に出る公式文。景気やインフレへの見方が端的に書かれる。
  • フォワードガイダンス:中央銀行が「今後はこう動くかも」と事前にヒントを出すこと。
  • レートパス:これからの政策金利がどう推移しそうかという道筋。
  • ETF(現物ETF):株のように売買できる投資信託。現物ETFは実物のビットコインを裏で保有。
  • ETFフロー:ETFに入った/出たお金の流れ(流入=買い超、流出=売り超の目安)。
  • デジタル資産ファンド:暗号資産に投資するファンド全般。週次の資金の出入りが参考材料。
  • 流入/流出:資金が入る/出ること。価格の追い風/向かい風になりやすい。
  • レンジ(保ち合い):価格が上下に挟まれて往復する状態。
  • レジスタンス(抵抗帯):上がりにくい天井ゾーン。売りが出やすい価格帯。
  • サポート(支持帯):下がりにくい床ゾーン。買いが出やすい価格帯。
  • 押し目:上昇トレンド中の一時的な下げ。買い直しポイントになりやすい。
  • 上目線/下目線:相場の基本想定。上目線=上がりやすい想定/下目線=下がりやすい想定
  • 逆張り:レンジの端(高値・安値)で反対方向に仕掛ける手法。
  • ボラティリティ:価格の振れ幅の大きさ。大きいほど短時間で値が動く。
  • VIX(恐怖指数):米株のボラティリティ期待を示す指数。高い=リスク回避、低い=安定しやすい。
  • US10Y:米10年国債利回りの略称。
  • モメンタム:上げ/下げの勢い。強いほどトレンド継続が意識されやすい。
  • 流動性:売買が成立しやすい度合い。流動性狩り(ストップ狩り)=ストップ注文が溜まる価格帯を一時的に突く動き。

コメント

コメントする

目次